神奈川県だと“誤解”される「町田駅」には何がある? 東京の端っこにあるディープスポットを歩いてみた

「町田」と言えば東京都内からよりも神奈川県からの方が行きやすいことで有名。東京と神奈川の境目タウンには何があるのでしょうか。行って確かめてみました。

小田急線の駅西側〜北側は一転してのんびり

小田急線とJRの駅間が大にぎわいなことを紹介してきましたが、その外側はどうなっているのでしょうか。ここからは町田のもう1つの顔を見ていきます。
町田の写真
こちらは車の数、人の数ともに落ち着いています
小田急線町田駅の西口ロータリーは、東側とは正反対でゆったりした雰囲気。
町田の写真
丸い窓の形も何となく昭和レトロ
ロータリーに面した商業ビル「町田パリオ」は1975年開業。ビル名のロゴがレトロですね。
町田の写真
西口では一番大きい買い物スポット
お買い物の際はロータリーに面した「西友」が便利です。
町田の写真
ゆったり歩いていられます
そこから近い北口より伸びているのは商店街「まほろ横丁」。三浦しをん氏の小説『まほろ駅前多野便利軒』(文藝春秋)が映画化された際に、舞台のモチーフとなった地元商店街が地域活性化のために現在の名前にしたそうです。
町田の写真
「CAFE」の字の上にある旧店名跡が歴史を感じさせます
横丁内にはコンパクトで個性的なお店がさまざま。東側と比べて人流も広告も落ち着いた雰囲気ですが、ブランドショップや量販店の並ぶ東側とはまた違った趣があります。

織田信長に豊臣秀吉……歴史マニア必見の美術館!

町田の写真
六角形をならべた外観が質実剛健
横丁を途中で右折し、少し行った先にある「泰巖(たいがん)歴史美術館」は2020年開館の、歴史マニア必見なスポット。織田信長や豊臣秀吉など「戦国武将」に関する展示が行われており、館名も織田信長の戒名「総見院殿贈大相国一品泰巖尊儀(そうけんいんでん・ぞうだいしょうこく・いっぽん・たいがんそんぎ)」に由来しているそうです。
町田の写真
多くの人が芝生に集合していました
さらに先へ進むと、広大な芝生が。「町田シバヒロ」は町田市の旧庁舎跡地に開園した多目的広場で、現在はスポーツイベントやフリーマーケットなどに幅広く活用されています。取材時はアウトドア系のイベントが行われており、大勢の人が集まっていました。

商業地帯という印象の強い町田も、小田急〜JRに挟まれていない地域では地域の文化やコミュニティー作りが中心の街づくりが行われているようです。 
町田の写真
行列ができる前の早めの時間に行ったほうが良さそうですね
また、実は町田はラーメン激戦区。駅周辺ではラーメン屋をあちこちで見かけました。東京都西部のラーメンといえば「八王子ラーメン」などが有名ですが、町田にも独自のラーメン文化があるのかもしれないですね。
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自転車で頑張れば町田から「江ノ島」まで行けちゃう?
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