神奈川県だと“誤解”される「町田駅」には何がある? 東京の端っこにあるディープスポットを歩いてみた
「町田」と言えば東京都内からよりも神奈川県からの方が行きやすいことで有名。東京と神奈川の境目タウンには何があるのでしょうか。行って確かめてみました。
自転車で頑張れば町田から「江ノ島」まで行けちゃう?
喧騒(けんそう)から少し離れて、町田駅の近くで散歩をしたくなった際は、JR町田駅から南側に行き、神奈川県相模原市との間を流れる「境川」沿いを歩いてみてはどうでしょうか。
駅の北側・西側と比べると本当に静か
JR町田駅・南口のロータリーは西口以上に静か。とにかく人が多い北側とは別の街のような雰囲気すらあります。
店名と最寄駅は町田ですが所在地住所は相模原
JR町田駅の南口には「
ヨドバシカメラマルチメディア町田」が隣接。駅南側で大きな商業施設はここのみです。なお、ヨドバシカメラ周辺は厳密には東京都町田市でなく、神奈川県相模原市に含まれています。
境川をまたぐ小さな橋
ヨドバシカメラから境川までは歩いて10秒もかかりません。
川の水面をコイがたくさん泳いでいます
こちらの「
境川ゆっくりロード」は自転車・歩行者専用道路となっており、ランニングやサイクリングに最適。JR町田駅から非常に近いのも魅力です。
この川と道のずっと先は江の島
全長は14.5kmに及び、下流で神奈川県の「
藤沢・大和自転車道」と接続。頑張っていけば湘南の江ノ島まで、平坦な道をサイクリングできますよ。
学問の神様がいる「町田天満宮」も
線路の向こうに見えるビル街とは正反対の閑静な気配
境川沿いを東方向に散歩し、途中で左折した先にある曹洞(そうとう)宗「
宗保院(そうほいん)」は1542年創建。江戸時代以前から町田地域で崇敬(すうけい)を集めてきたお寺です。
鳥居の前が参道でなく陸橋というのも珍しいような
そこから少し歩いた場所の「
町田天満宮」は学問の神様・菅原道真公が御祭神です。さまざまな年中行事に加えて、毎月1日に「骨董(こっとう)市」が行われています。
町田エリアを長年見守ってきたお社と木々
境内はとても閑静で、電車や自動車の音も遠く、ふんわりと神聖な気配をまとっています。多くの狛犬が見守っているのも特徴で、おごそかな運気やパワーをもらえそうです。
鉄道路線で区分けされるように、色合いが変わる街
昼過ぎに仲見世商店街を再訪。小籠包に大行列ができていました!
現在の町田は、まさに電車によって作られ、電車で区切られた街。一大ショッピングエリア、のんびりした街づくりの進むエリア、散歩や歴史散策に適したエリアと、鉄道路線で区分けされるようにして、地域ごとの色合いが大きく変わっているのが特徴です。
ぽっぽ町田の壁面アート
今回紹介したもののほか、「
町田市民文学館 ことばらんど」「
町田市立国際版画美術館」「
芹ヶ谷公園」など、魅力的なスポットも各所に点在しています。観光によしショッピングによし、町田の魅力を深堀りするのは時間がかかりそうです。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。