ニコタマの隣「二子新地」駅には何がある? ローカル商店街と多摩川河川敷でスローライフを過ごせる街
東急田園都市線の“フタコ”といえば、誰もがまず思い浮かべるのは東京都サイドの「二子玉川(別称・ニコタマ)」。対して多摩川を挟んだ神奈川県の「二子新地」はいささか地味な印象ですが、降りると何があるのでしょうか。
多摩川河川敷は憩いの場
横断歩道の先が遊歩道になっています
神社を後にして土手の階段を上り、多摩沿線道路の横断歩道を渡ります。
河川敷と言えば草野球
その先は多摩川の広々した河川敷。
二子橋から撮影。複数の野球場が連なっています。
ここには複数の野球場があり、地域の子どもたちが試合や練習に励んでいます。
何となく対岸のビルとも見た目が被っているような
金属製の「
二子の渡し」の碑も発見しました。二子玉川側の碑とペアになっており、二子橋がかかる以前、ここを起点として多摩川両岸を渡し舟が往来していたことを今に伝えています。
手前にトイレと駐車場、左側に受付テントがあり、その奥がバーベキュー広場です
また、こちらの河川敷には完全予約制の「
川崎市多摩川緑地バーベキュー広場」も。12~2月は土日祝のみ、3~11月は毎日営業(※毎月第3金曜日は休業)しており、入場料は500円(税込)。訪れた時は適度に暖かい晴れた春の日とあって、数組がバーベキューに興じていました。
二子新地〜二子玉川は徒歩でもアクセス楽々
ホームが多摩川に半分せり出した構造の二子玉川駅
二子新地側の土手からは、隣の二子玉川駅が見えます。
晴れの休日とあって、多くの人がニコタマへ大移動中
二子玉川駅までは、二子橋を歩いていけば徒歩でらくらくアクセス可能。これも二子新地の強みと言えそうです。
雲1つない青空!
二子橋からの景色はとっても広々! 開放的で爽やかです。
多摩川から穏やかな風が吹いてきます
左を向けばゆるやかな多摩川の流れや、時おり飛んでくる野鳥などを眺めることができます。
埼玉県~東京都~神奈川県を走る半蔵門線車両
右を向けばすぐ近くを鉄道橋が並走。ここを東急田園都市線・東急大井町線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線が走っているので、こうした電車を間近で観察したいときにもベストスポットです。
二子新地はスローライフを送りたい人にもおすすめの街
対岸の二子玉川とは正反対の閑静な通り
二子新地の雰囲気は、再開発が進んでにぎやかな二子玉川サイドとは正反対。逆に言えば、過剰なにぎわいや人混みを避けてのんびりマイペースに過ごしたい人は、こちらに居を構える方がいいかもしれません。
かつては渡し舟が交通手段だった多摩川を、現在は通行人・電車・車が頻繁に行き交います
休日の遊興やショッピングなども東急線を使えばさほど問題にはならず、二子玉川だけでなく神奈川県側の溝の口エリアにも簡単にアクセスできるのは大きな利点。休日は違う街で楽しみ、平日は二子新地の河川敷で多摩川の風を感じつつゆったり……なんていう生活スタイルが思い浮かびます。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。