AIに負けない子の育て方 第21回

埼玉・茨城で受験者急増! 2025年度入試で起きた地殻変動の全て【中学受験最前線】

2025年度の中学入試が終わりました。塾、専門家の分析結果もほぼ出そろったところで、今年の入試を振り返り、来年度の入試の注意点と最高の合格を勝ち取るポイントをまとめてみます。(画像出典:pixta)

2026年度はサンデーショックの影響も

サンデーショックも留意事項の1つです。来年度は2月1日が日曜日になるので、キリスト教プロテスタントの学校の中には、受験日を2月2日に変更する学校があります。これをサンデーショックと言います。

今年度は、青山学院中等部が例年の2月2日から3日へ入試日を変更した影響で、2日に入試を行う大学付属校は志願者が増えるなどの影響がありました。

来年度は女子学院(東京都千代田区)が2月2日に変更するため、サンデーショックの年に限って通常は併願できない桜蔭学園(東京都文京区)や雙葉学園(東京都千代田区)を受験することが可能になります。また、それらの学校の併願校も影響を受けて、受験者数や難易度に影響が出る可能性があります。

まだ来年度の受験日は全て発表になっていませんが、志望校が該当しそうならその動向はチェックする必要があります。

偏差値を上げることだけを目標にすると受験沼にハマる

ただ、サンデーショックだからと言って、安易に受験校選びをしない方がいいと思います。なぜなら、例えば女子学院と桜蔭学園は校風も教育方針もまったく違う学校だからです。

どちらにも魅力を感じているのならこの機会にチャレンジしてもいいでしょうが、単に偏差値の高い学校に行きたい(行かせたい)から受験するのはどうでしょう。ここで考えてほしいのは、そもそもなんのために中学受験をするのかという目的です。

筆者は常々偏差値だけでない学校選びを主張していますが、一部には、「分かっていない。社会はそんな甘いものではない」とおっしゃる教育関係者の方もいらっしゃいます。なんだかんだ言って偏差値の高い学校に行けば偏差値の高い大学に進学できる可能性が高い。そうすれば社会に出てから有利なのは間違いないという考えでしょう。

でも、果たしてそうでしょうか。

筆者は偏差値の高い学校を目指すことを否定しているわけではありません。ただ、少しでも偏差値の高い学校を目指して頑張ることが中学受験の価値だというのは絶対に違うと思います。その考えに囚われて受験沼にハマり、苦しめられる親子がたくさんいることを知っているからです。偏差値を上げることにこだわり過ぎるのはやめてほしい、心からそう思います。
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御三家出身の親が「少しでも偏差値が高い学校」を目指したら……
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