松葉屋夫妻の機知と手腕に脱帽「バッキバキに殴られるより効くわ……」

また、瀬川と蔦重の恋仲に気付いていながら、「蔦重」や「重三(じゅうざ)」とは一度も口に出さず「アイツ」呼ばわりして事を収めた松葉屋と女将・いねも話題に。
「何が凄かったかというと、一度もマブの名前を言ってないこと。言及しない事で瀬川と蔦重の立場を守り、ついでに身代金を千両から1400両に引き上げた」「松葉屋女将いねが花を生けながら話す演出に唸った。花(女郎)を選んで、美しく映えるように生ける。時には容赦なく鋏を入れる。いねの役割そのもの」「(女郎の仕事がどんなものか充分承知していた蔦重が)思いが通じ合った女の“仕事中”を目の当たりにさせられて、初めて年季明けまで務めることがどれほど辛いかを思い知った、つうのがなんかこう胸にグッときたなあ。これはバッキバキに殴られるより効くわ……」などのコメントが寄せられています。
第10話は「『青楼美人』の見る夢は」。瀬川の身請けが決まり落ち込む蔦重は、親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す錦絵の制作を依頼され、市中へ調査に出るが……。切ない思いを抱えながらも華々しく瀬川を見送るであろう蔦重に注目です。
『べらぼう』あらすじバックナンバー
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この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。