フランスのスターバックスは日本とこんなに違う!
フランスらしい豪華絢爛(けんらん)な内装
植物性ミルクが豊富、フランスらしいメニューも
商品名ではなく名前で呼ばれる
日本と大きく違うのは、注文時に必ず名前を聞かれること。名前はアルファベットでカップに記入されます。これにより、ドリンクの渡し間違いが起こりにくくなりますが、日本人の名前は聞き慣れないためスペルミスが生じてしまうことも。フランスでスターバックスを利用する際は、例えば「KEN」や「NANA」といった覚えやすいニックネームを用意しておくと便利かもしれません。ちなみに、英語は共通言語として問題なく使用できます。スタッフの多くは基本的に2言語対応で、中には3言語以上話せる人もいます。地方では事情が異なるかもしれませんが、観光地のパリでは言語の心配はほとんど不要でしょう。
新作には飛び付かず、テラス席を好む
また、テラス席の人気が高いのも特徴的です。屋外での喫煙が許可され、湿気も少ないフランスでは、春夏にかけて店内よりテラス席が満席になることも珍しくありません。
PC作業がしやすい
というのも、パリ中心部の店舗は観光客も多くにぎやか。落ち着いてゆっくり作業できる場所ではありません。また、パリでは学生向けの図書館や社会人向けのコワーキングスペースが充実しているため、利用者がうまく分散されていると言えます。
今後の店舗数は現在の倍に
事実、スターバックス・フランスは2024年5月、プレスリリースでこう発表しています。「私たちは、伝統的なフランスのカフェとはまったく異なる、“雰囲気”や“体験”を提供することを重視しています。顧客にはくつろいでもらい、数時間いてもいいし、飲み物を取りに立ち寄るだけでもいいと感じてもらいたいのです」
このようにフランスのスターバックスは、ドリンクだけでなく「新しい体験」を人々に提供しているのでしょう。現在では若い世代を中心に、たくさんの人々がスターバックスを訪れています。
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。



