医療マンガ不朽の名作『ブラック・ジャック』の展覧会「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が2025年1月16日から2月25日まで横浜・そごう美術館で開催。500点以上の生原稿を展示し、漫画家・手塚治虫の情熱と執念を大解剖します。プレス内覧会で見どころを伺ってきました(画像は内覧会にて筆者撮影)。
マンガ『ブラック・ジャック』について

『ブラック・ジャック』は、漫画家・手塚治虫が手掛けた医療マンガの金字塔といえるマンガです。無免許ながら天才的な外科技術を持つブラック・ジャックと、その助手ピノコの活躍が描かれています。
1973年から1983年まで『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載されていました。人間の病苦や生死についてのドラマが、ほぼ毎週1話完結で描かれ、5年間、230話にわたり、読み切り形式で連載は続きました。連載終了後も読み切りとして13話が描かれています。
約500点の貴重な原画・原稿を展示

同展では、『ブラック・ジャック』の誕生秘話から、作品そのものが持つ手塚治虫の深いヒューマニズム、いま見ても斬新に感じる医療のリアルな描写など、同作品の魅力を存分に解き明かします。
展覧会では全243話全てが網羅でき、『ブラック・ジャック』を深く知るファンはもちろん、初めて知る世代など、全ての人々に向けて、その魅力を余すところなく楽しめるようになっています。
1~4室までの展示の見どころを順に紹介します。