AIに負けない子の育て方 第18回

首都圏の中学受験「今年も厳しい」 志願者数増の人気校に見る、“難関大進学”ではない納得のニーズ

近年加熱している首都圏の中学受験。2025年度入試も受験率が高く、「厳しい受験になりそうだ」という予測が出ています。志望者数を増やしている学校の特徴を解説するとともに、最高の合格をつかみ取る方法を紹介します。

面倒見のよさ、居心地のよさ、立地のよさで人気の学校

この他に、順天中学校、城西大学附属城西中学校、日本工業大学駒場中学校、駒込中学校、淑徳巣鴨中学校、東京成徳大学中学校、桜丘中学校、麗澤中学校など、新たな時代に求められる教育を展開しつつ、生徒にとって居心地がよく、個々の生徒の可能性を伸ばしてくれることを期待できる学校にも人気が集まっています。

また立地の面では、東京の東部・北部・東京都隣接する千葉・茨城エリアは、近年若い世代の人口が増加しており、そういう人たちの受け皿として志望者が増えている学校が目立ちます。

関西や他の地域の動向

一方、関西や名古屋はまたニーズが違うようで、大学進学に強い学校と大学附属校が根強く人気のようです。入試も4科目、3科目入試が主流で、英語入試以外の新タイプ入試を行う学校はありません。

ただ、関西や名古屋でも探究的学びやグローバル教育、高大連携は広がっています。また、高校の授業料無償化の影響で、これまで公立志向だった地域でも私学の人気が出てくる可能性もあるでしょう。首都圏ほどではないにしても、一定の中学受験ニーズはあるのです。
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結果は、親がどれだけ「自分の思い込みを捨てられるか」で変わる
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