横浜で働く“中の人”に「好き」なところをインタビュー! 深く知れば横浜がもっと好きになる、お役立ち情報をお届けします。
今回は、3年後の2027年に開業100年を迎える、横浜唯一のクラシックホテル「ホテルニューグランド」(横浜市中区)のコンシェルジュ、喜田晴香(きだ はるか)さんにホテルの好きなところを教えていただきました。
クラシカルな本館の写真を見て一目惚れ!
——入社のきっかけを教えてください。
「私は愛知県出身なので、実はホテルニューグランドのことは知りませんでした。ホテルの専門学校に入学したのですが、日本のホテルの歴史を学ぶ授業で教科書に載っていた本館の写真を見て一目惚れ。ここで働きたいと、強く思うようになりました。
そして実際に本館2階ロビーを訪れた際、歴史あるホテルにしか出せない、荘厳な雰囲気を感じました」
——憧れのホテルに見事入社されたのですね! お仕事について教えてください。
「入社後から2年間、お客さまをお部屋にご案内するベルスタッフを担当しました。現在はコンシェルジュとしてお客さまからのさまざまなご要望にお応えしております」
——お客さまによく聞かれることは何ですか?
「当ホテルが横浜中華街が近いこともあり、『おいしいお店はどこですか?』とよく聞かれます。私自身も食べてみないことにはお答えできないので、食べ歩きしています。『小籠包が食べたい』『からいものが好き』などお客さまのご要望に合わせていくつか回答を用意しています」
「ニューグランドマイスター」として館内をガイド
——本館の外観がデザインされている襟元のバッジは何ですか?
「これは『ニューグランドマイスター(以下、マイスター)』の証です。ホテルの歴史や数々のエピソード、横浜市認定歴史的建造物・近代化産業遺産である本館の建築としての魅力など、より幅広い知識や知見を有した接遇力を持つスタッフが、筆記試験や実技試験を経て認定される社内制度です。私は地方の出身なので、ホテルや横浜の歴史についての知識を身につけようと、応募しました。2022年にスタートし、私は3期生です。
マイスターのガイド付きプランで宿泊またはお食事されたお客さまに館内をガイドする役目も担っています。楽しみながら、より深く、ホテルニューグランドでのご滞在の思い出を心に刻んでいただければ、と」
——わぁ~、館内を実際にガイドしてくださるのですね! 本館の特に好きなところはどこですか?
「大階段の飾りです。お客さまをお迎えするフルーツバスケットなんですよ。よく見ると、ブドウなどいろいろなフルーツがあります。
そしてもう1箇所は、横浜家具のキングスチェアです。肘掛けに大天使のニケが彫刻されていて『優しくなでると願いがかなうといわれています』とご案内しています。『記念になるね』と喜ばれます」