そこで今回は、在住者目線で見たフランス人のワインに対する考え方や、日常で感じるワイン文化についてご紹介します。
スーパーマーケットで見る、広大なワイン売り場
価格も手頃で、3ユーロから10ユーロ(約495円から1650円)程度で良質なワインが手に入るのも魅力です。そんなワインは、フランス庶民の心強い味方。「マルシェで新鮮な魚が手に入ったから、今日は○○産の白ワインを合わせてみよう」と気軽に手に取るイメージです。
また、ワインはフランスの家庭料理に欠かせない調味料。日本の「お酒」のような存在なので、料理に使いやすい、安くて手軽なワインがたくさん並んでいます。
家でもワインを飲むのが当たり前なフランス人
そのようなパーティーでは、アペリティフ(食前酒)でビールか軽めのワインを、前菜~メイン料理で白ワインまたはロゼワインを、食後のチーズで赤ワインを嗜む習慣があります。
また、ホームパーティーがない日でも、「チーズには赤ワインを絶対に合わせる」というフランス人がいます。フランス人にとっての赤ワインは、肉料理よりチーズにこそ合わせたいもの。チーズはフランスの食卓でも定番のアイテムなので、赤ワインを「家で」飲む人がとても多いのです。
これらの習慣は、日本ではあまり見られないものですが、フランスでの暮らしに欠かせない大切な「食文化」の一部だと言えます。