人に話しかけるとき、日本では「すみません」。ドイツでは何て言う? “コミュ力大国”ドイツの挨拶事情

あいさつはコミュニケーションの基本と言われますが、各国で多少の差があることはご存じでしょうか。日本とそれほど大きな違いがないように思われても、やはりヨーロッパでも違うと感じるところも。今回はあいさつの文化について解説します。

驚いたシチュエーション

筆者が「え! ここでもあいさつするの!?」と驚いたシチュエーションを2つご紹介します。 

病院の待合室にて

あとから待合室に入ってきた人が、先に待っていた人々に向かってあいさつをします。知り合いがいたわけでもなく、誰かと目が合ったわけでなくても、なんとなくその空間全体に向かって発している感じです。特に高齢の方々がこうしている光景は何度となく目にしました。 

一声かけておくと、その後のちょっとした会話にも発展しやすく、空気が和みますよね。筆者も実際に「あなたの番号が呼ばれているわよ」と隣の方に教えてもらったことがあり、とても助かりました。 

カフェにて

店員とお客さんの間でのあいさつはもちろんですが、たとえばカフェで次のお客さんが入店してあいさつをするとき、コーヒーを待っていた最初のお客さんもあいさつを返すことがあります。 

これには少しカルチャーギャップを感じましたが、その場に受け入れられている感じがして居心地が良くなります。ちょっとした会話のきっかけにもなり、それで1日を始められるなんてすてきです。 
 
見知らぬ人同士の小さな会話がごく普通に行われているドイツ。基本のあいさつがそのハードルをぐっと低くしているに間違いありません。 

この記事の筆者:Gena プロフィール
ドイツ在住3年目のライター、ボディポジティブモデル。個人ブログをきっかけに執筆活動を開始し、現在はヨーロッパのモデル事務所に所属しながら、「ヨガジャーナルオンライン」にてエッセイを連載中。学生時代にはアメリカ・ニューヨークにも留学経験あり。日本と欧米における視点の違いに関する情報を発信する。Instagram:@gena_2046
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