「1001」と表記する日付の、両端の1がメガネのツル、内側の0がメガネのレンズに見えることにちなんで制定されました。
今回は日本に初めてメガネを持ち込んだ歴史上の人物は誰か、なぜ福井県鯖江市が聖地なのかなど、メガネの豆知識をご紹介します。
日本に初めてメガネを持ち込んだ歴史上の人物は、ザビエル?!
13世紀後半にイタリアで発明されたメガネが日本に渡来したのは、その約300年後。キリスト教を日本に伝えたことでも有名なイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが、日本に初めてメガネを持ち込んだとされています。
1551年4月、現在の山口県にあたる周防を治めていた大名、大内義隆にメガネを献上した記録が残っています。
また、諸説ありますが、現存する最古のものは徳川家康が愛用していたメガネで、静岡県の久能山東照宮に保管されています。
鼻当てを発明したのは日本人
当初のメガネは手持ち式でしたが、17世紀にスパニッシュイタリアン型と呼ばれる、左右のレンズの外枠についたヒモを耳に掛けるタイプが登場します。ただ、西洋人に比べて顔の彫りが浅く鼻が低い東洋人はメガネにまつ毛が触れてしまう問題がありました。
これを防ぐために、日本人が現在のメガネのフレームにも付いている「鼻当て」を発明したとされています。
福井県の鯖江市がメガネの聖地である理由
福井県鯖江市が国内シェアの90%以上を占める「メガネの聖地」になったきっかけは、100年以上前にさかのぼります。1905年に、現在の福井市生野町にあたる足羽郡麻生津村生まれの実業家である増永五左衛門が、雪深い村の農家の冬場の副業として、大阪から職人を招いて工場を創設したことから始まりました。
その後、メガネ製造は現在の福井市から鯖江市にまたがる地域全体に広がり、1935年には日本一のメガネ産地に。
1983年には、世界で初めて軽くて丈夫なチタン製メガネの開発・生産に成功。イタリアのベッルーノや中国の深センとともに「世界三大メガネ産地」と呼ばれるまでになりました。
日本人の3分の1以上が近視とされる現代、多くの人の必需品となっているメガネ。この機会に、新調やメンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。