#39は2024年7月、奇跡の再結成が発表され、再び注目を集めているガールズグループ「2NE1」をフィーチャー。“ガールクラッシュ”の元祖とも言える4人の軌跡と、今のK-POPに与えた影響について語ります。
【前回の記事「日本では知られていない「K-POP第1世代」と“ブラックミュージック”の密接な関係」(#38)はこちら】
伝説のグループが8年ぶりに復活する
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):今回は絶対に2NE1の話をしようと心に決めていました。今のK-POPガールズグループにおける一大ジャンルを築いた、伝説のグループが8年ぶりに復活します。
編集担当・矢野(以下、矢野): 並々ならぬ気合を感じます。僕もニュースで見ました。SNS上でも注目を集めていますよね。
ゆりこ:2016年の解散から長らく待ちました。半ば諦めていた人もいたかと思います。2022年のコーチェラ・フェスティバルでメンバー・CLの出演時に全員でサプライズ登場し、パフォーマンスを披露してくれたのですが、まさか正式に再結成してくれるとは!
矢野:諦めと期待の狭間で揺れ動く中で、吉報が飛び込んできたわけですね。
ゆりこ:まさに! 記念すべきデビュー15周年という節目の年に再結成し、日韓でのライブが決定。これまで紆余曲折あったグループだけに感慨深いです。韓国のチケット販売時には40万以上のアクセスがあって、2NE1のメンバーが自らチケッティング(チケット予約)を試みても無理だったそうです。日本公演も当初予定されていた4公演が即完売ですよ。そしてソウルと日本での追加公演、さらにアジアツアーも発表されました。
矢野:それだけ待っていた人が多かったということですね。移り変わりの早い韓国で、なかなか稀有(けう)なケースなのでは? と思います。
ゆりこ:それに2NE1は解散に至るまでの経緯がファンとして納得のいく感じではなかったこともあるでしょうね。スッキリ円満解散できるグループは少ないとはいえ、モヤモヤが残る終わり方だったんですよ。
矢野:事務所トラブルとか、けんか別れとか?