石原さとみさん、亀梨和也さんが共演するドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)が、6月4日に堂々の最終回を迎えました。2人の運命的な恋がどのような結末にたどり着いたのか、ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響を振り返ります。
最終話のあらすじ
弁護士・野木浩一郎(仲村トオル)邸に放火をした疑惑の男が、民自党総裁に就任した議員・東正太郎(馬場徹)の傍らに佇む姿をニュースで目撃した横浜地検の検事・西村奏(石原さとみ)。正太郎は20年前、「環境エネルギー汚職事件」で浩一郎の弁護により無罪を勝ち取り、東京地検特捜部の主任検事だった奏の父・辻英介(佐々木蔵之介)が身に覚えのない疑惑をかけられ“真相を封じ込めて”命を絶ったという因縁の人物。
放火疑惑の男が正太郎の父で元首相・東忠男(伊武雅刀)の秘書・秋葉洋二(川島潤哉)であると突き止めた奏は、浩一郎の病室を訪ね、真実を教えてほしいと懇願。重い口を開いた浩一郎から語られたのは、全ての黒幕は東忠男であり、英介も浩一郎も彼の手の内で転がされていたという事実でした。検事として青く真っすぐな奏がそれを武器に闘うなら、弁護士としての人生を捨てる覚悟で力になると語る浩一郎。
浩一郎は奏に、末期がんでありながら手術を拒む息子・野木真樹(亀梨和也)に生きていてほしいという父親としての思いも語り、奏は真樹に自分も同じだと伝えます。決心した真樹が奏の元婚約者・奥田貴志(安藤政信)の執刀で手術を受ける一方、奏は放火事件での秋葉の取り調べで「環エネ事件」への関与も追求。決定的な証拠を突きつけたことで秋葉は陥落。急ぎ真樹のもとへ駆けつけ、目を覚ました真樹と涙の再会を果たします。
秋葉とともに東忠男も逮捕され、横浜地検の支部長・大畑節子(高畑淳子)の会見により辻英介の身の潔白も公に。奏は真樹、梅田祐希(矢本悠馬)・知美(宮澤エマ)夫妻とともに及川カオリ(田中みな実)の墓参りに行き、学生時代を過ごしたキャンパスで思い出を語り合います。浩一郎が避難する別荘に帰り静養するという真樹に、「さよなら」を告げて去る奏。「いけない」と思いつつも振り返った奏に、笑顔を見せる真樹。奏は彼の名を呼び、駆け戻るのでした。
奏×真樹、運命の恋の結末に飛び交う賛否
20年前の環境エネルギー汚職事件、大学時代の友人・及川カオリの事故死、野木邸放火事件。奏と真樹を因縁づけていた一連の事件の真相がついに明らかに。カオリの死に責任を感じ、自らの人生に贖罪(しょくざい)の気持ちを抱え続けていた真樹は、真相を得て父への思いを新たにし、生きる道を選択。奏もまた真樹への思いにふたをすることはできず、彼のもとへ駆け出すカットで終幕。結ばれてはいけない運命だった2人の幸せな未来が感じられるラストシーンでした。
X(旧Twitter)では、「余韻がすごい。ほんと良いラスト」「最後ざわざわしたわー。これはハッピーエンドでいいんだよね?」「ラストの真樹の笑顔が全て」「最後2人が結ばれたのは良かったと思う。ご都合主義と言われるかもだけど、これは運命の物語だから」「運命は掴むもの!なんだね」などのコメントが殺到。一方、「わかる!わかるけど、やっぱり貴志さんがいいなー」「終わり方なんなん?」「さよなら言った直後の『まさきー!(復縁エンド)』はひどすぎる」などの声もあり、思わせぶりなラストシーンに賛否両論。
椎名林檎さんによる主題歌『人間として』の曲調と、長らく続いていたサスペンス展開とのギャップを指摘するコメントも散見された本作。「合わない合わないと思ってたけど最終回最後のシーンでようやく合致した」「毎話それはどうなのってなる時もこの主題歌が助けになった。人間だもの」「“人間として”の意味がストンと理解できた」「曲が見事にハマっていてやばい」など、歌詞と登場人物たちの物語を重ねて余韻に浸る声も多く寄せられています。
『Destiny』あらすじバックナンバー
・第8話・第7話
・第6話
・第5話
・第4話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。