AIに負けない子の育て方 第10回

多様化する中学受験…実施校が爆増した「新タイプ入試」「英語入試」に受かるのはどんな子か

2024年の首都圏中学入試は高止まりでしたが、今後はどうなるのでしょうか。首都圏では4科2科の入試のほかに、英語入試や多様な能力を測る新タイプ入試があります。その実際を取材しました。

塾主導の中学入試に風穴を開けられるか

この方の場合は、とてもうまくいった事例ですが、新タイプ入試の募集人数はまだまだ少なく、横浜創英中学校やドルトン東京学園中等部のような人気校の新タイプ入試の倍率は高くなっていて、決して楽をして受かる入試ではありません。

しかし、小学生が何年も塾に通って競争にさらされ、習い事もやめて深夜まで勉強しないと突破できないという、塾主導の中学受験のあり方に風穴を開ける取り組みであるのは事実です。
 
両校ともに、これまでとは違う教育を行おうとしている学校ですが、人気が出ると偏差値が上がり、結果的に難化してしまうというスパイラルに取り込まれないように、新タイプ入試の定員を増やすなど、入試改革も進めてほしいものです。
 
大学入試の変化とともに、今後中学入試の多様化がどこまで進むのか、期待しながら見ていきたいと思います。

※数字は全て首都圏模試センター調べ
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この記事の執筆者:中曽根 陽子
数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストとして、紙媒体からWeb連載まで幅広く執筆。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエーティブな力を育てる探究型の学びへのシフトを提唱。お母さんが幸せな子育てを探究する学びの場「マザークエスト」も運営している。『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)など著書多数。
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【画像】横浜創英中学校のコンピテンシー入試、当日の様子
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