現代アートの国際展「第8回 横浜トリエンナーレ」が2024年3月15日に開幕。横浜美術館をメイン会場として6月9日まで開催されます。「現代アートは分からない……」という人は、まずは無料会場から楽しんでみませんか? 見どころを紹介します(画像はプレス内覧会にて筆者撮影)。
現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」について
横浜トリエンナーレは、横浜市で3年に1度開催する現代アートの国際展で、2001年にスタートしました。国際的に活躍するアーティストの作品から新進のアーティストまで、広く国内外の最新の動向を紹介するとともに、横浜から新しい価値観と新たな文化を継続的に世界へ向けて発信し、国際交流と相互理解に貢献することを目指しています。
横浜を象徴するアートプロジェクトとして8回目の開催となります。前回の2020年はコロナ禍の中にもかかわらず、約15万人が来場しました。
主会場はリニューアルしたばかりの横浜美術館
第8回 横浜トリエンナーレの総合ディレクターは横浜美術館の蔵屋美香館長。アーティスティックディレクター(AD)はリウ・ディン(劉鼎)さん、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)さんが務め、「野草:いま、ここで生きてる」をテーマに、全93組のアーティストが参加。そのうち日本初出展は31組で、新作を発表するのは20組です(2024年3月14日時点)。
横浜美術館をメイン会場とし、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜(2階クイーンモール)、元町・中華街駅連絡通路(みなとみらい線「元町・中華街駅」中華街・山下公園改札1番出口方面)の全5カ所が会場となっています。一部は無料で観覧可。
蔵屋館長は「横浜美術館は約3年の大規模改修を経て、本展開催をもってリニューアルオープンしました。バリアフリーの環境を整え、どなたでも安心して多くの作品を観覧いただけます。当初から掲げる『現代アートの良質の入門編となる』という目標に立ち返り、『美術館に行こう』と身構えることなく、多くの方がふとアートに出会うタッチポイントを増やしています。すべてが分かったわけじゃないけれど、新しい扉を少しだけ開けた気がする。会場を訪れた方たちにそんな感覚を持ち返っていただければ」とコメントしています。
横浜トリエンナーレでは、展示内容のキャプション(=説明文)も分かりやすく、現代アート初心者にもやさしい展示です。