国立新美術館「マティス 自由なフォルム」展に行けば、新年度に“気合が入る”わけ

東京・六本木の国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」(~5月27日)は、日本で初めてマティスの切り紙絵にフォーカスした展覧会。新年度を控えた今だからこそ足を運びたい、マティスの“熱さ”に触発される展覧会をリポートします。

80歳を超えてさらにチャレンジ!

圧巻なのは展覧会の最後、マティスが最晩年にその建設に取り組んだという『ヴァンスのロザリオ礼拝堂』の再現です。 
ヴァンスのロザリオ礼拝堂
礼拝堂の再現。時間とともに刻々と変わる室内の光の表情も味わうことができます
礼拝堂の建築から室内装飾、ステンドグラス、そして司祭が身につける祭服まで! 全てをマティスが手掛けたという、彼の美意識がみっちり詰まった空間です。

ステンドグラスから差し込む光まで計算されて作られたという礼拝堂。隅々まで考え抜かれた大作を、80歳を超えて完成させるとは……もはや驚きを超えてノックアウトされました。
 
目前に迫った新年度、新生活。「マティス 自由なフォルム」は、自分も何かに熱くチャレンジしたくなる、そんなマティスに触発される展覧会です。

情熱みなぎる熱い展覧会。音声ガイドでは俳優・安藤サクラさんの涼やかで優しいアナウンスが寄り添ってくれるので、こちらも鑑賞のお供にぜひ。 

「マティス 自由なフォルム」
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
会期:2024年2月14日(水)~5月27日(月)
休館日 :毎週火曜日 ※ただし4月30日(火)は開館
開館時間:10:00~18:00 
※毎週金・土曜日は20:00まで開館
※入場は閉館の30分前まで 
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この記事の執筆者:藤丸 由華 プロフィール
東京のラジオ局のアナウンサー時代を含め約30年、東京にこだわった取材を敢行。取材した都内のスポットは2000以上。2008年に独立し、現在はAll About東京ガイド、フリーアナウンサー、2足のわらじで活動。
 

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