【King & Prince 高橋海人】カメレオン俳優としての進化が止まらない! 多才なアイドルの新たな可能性

2024年4月からテレビ東京系で放送されるドラマ、『95(キュウゴー)』の主演を担当するKing & Princeの高橋海人さん。この記事では、高橋さんのこれまでの仕事を振り返り、俳優・アイドルとしての魅力に迫っていきます。(サムネイル画像出典:King & Prince公式Instagramより)

歴史ある作品『Dr.コトー診療所』で見せた圧巻の演技

さまざまな作品で実力を上げた高橋さんは、2022年12月に公開された『Dr.コトー診療所』で大きな挑戦を行います。16年ぶりの続編として制作された映画で、大きな話題を集めた作品。吉岡秀隆さん主演の言わずと知れた名作ドラマの劇場版で、高橋さんは新米医師の織田判斗を担当します。
  高橋さんは吉岡さん演じるコトー先生と対峙(たいじ)しながら、医師としての志しを取り戻す重要な役目を担いました。判斗は、へき地医療の勉強として、ドラマの舞台になる志木那島で過ごす大病院の御曹司。チャラい性格で現実主義者であり、医療体制も満足でない島での治療に疑問を感じ続けます。島民たちとの関係もうまくいかない中で、コトー先生の姿を見て医師として命を救うことを学び、人とのつながりを再確認することに。

この映画ではコトー先生以上に、高橋さんが演じた判斗が重要なキャラとして活躍。判斗は作品で、目の前にいる患者に真摯(しんし)に向き合い、一緒に悲しみ喜ぶことの大切さを学びます。チャラかった判斗が、徐々に医師としての正しい心を継承していく姿は、見ていて感動的なもので、高橋さんは移り変わる心の変化を丁寧に描きました。

感動的なクライマックスに向け、高橋さんの圧巻の演技は吉岡さんに匹敵するような素晴らしいものでした。歴史と伝統があり、多くのファンが期待する作品で堂々とした演技ができる高橋さんは、度胸満点で天性の勘の良さを持っています。

『Dr.コトー診療所』のように歴史がある作品では、スタッフや出演者もクセがあり、途中参加はしにくいもの。なのに、高橋さんはすっと作品になじみ、準主役クラスの活躍で映画を大成功に導きました。
  舞台あいさつで吉岡さんも高橋さんの演技を絶賛し、継承を願い「あとはお任せします」と話しました。それは決してリップサービスではなく、高橋さんの演技が、吉岡さんの心を動かした証拠。それだけ、見事に『Dr.コトー診療所』で判斗を演じきったことになります。

『だが、情熱はある』で見せた底しれない俳優としての才能

そして、俳優としての実力がさらに評価を得たのが、2023年4月期に放送された『だが、情熱はある』(日本テレビ系)です。
  お笑いコンビ・オードリーと南海キャンディーズを題材としたドラマで、高橋さんは主人公の若林正恭役を務めました。ドラマはオードリーと南海キャンディーズそれぞれの歴史を描くストーリーですが、圧巻だったのは高橋さんに若林さんが憑依したかと思うほど、そっくりだったこと。しかし、ただ物まねしただけでなく、高橋さんの味を残しながら、細かいクセや表情を取り入れ新しい若林正恭を作り上げました。

この作品では、山里亮太役を演じたSixTONESの森本慎太郎さん、山崎静代役の富田望生さん、さらに春日俊彰役の戸塚純貴さんが完璧にそれぞれの芸人を担当。ストレスなくドラマを見ることができ大きな話題を集めました。
  高橋さんは、第一線で活躍する若林さんを演じることになり、これまでの作品でも最難度の役だったでしょう。しかし、実物の若林正恭さんよりも、視聴者にホンモノに近いと思わせるような不思議なキャラを完成させ、ドラマに躍動感を生み出しました。

この『だが、情熱はある』で感じたのは、底しれない俳優としての才能です。正直、売れている俳優の中にも、どんな役を演じても同じになってしまう人もいます。しかし高橋さんは逆で、どんな役でも全く違う魅力を引き出す頭の良さを持っています。俳優として作品に参加するたびに進化が予想され、『95(キュウゴー)』が楽しみで仕方ないです。

アイドル、俳優だけじゃない! 新たな可能性に注目

さて、ここ数年で一気に俳優としての実力を提示した高橋さんですが、アイドルとしても当然まだまだ進化するでしょう。King & Princeは2人になりましたが、コンサートなどで、今後につながるような可能性を見せています。特に、ダンスが得意な高橋さんは、振付をはじめ、コンサートなどでソロのダンスを披露することも多くなるでしょう。
  俳優としてはもちろんのこと、アイドルとしても我々をあっと驚くような仕掛けを高橋さんから提供してもらいたいところです。
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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