『ふてほど』出演で話題! 2024年は「錦戸亮」再ブレーク間違いなし!? 溢れる色気と演技力の根源とは?

俳優として、さまざまな作品に出演するようになり、本格的な再ブレークを果たした「錦戸亮」。これまでの歴史を振り返りながら、元テレビ局スタッフの筆者が、その魅力に迫っていきたいと思います。

話題のドラマ『不適切にもほどがある!』で見せた存在感

そして2024年、錦戸さんは完全に呪縛から解き放たれ、俳優としての仕事を加速させています。現在、話題を集め続けているドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の、2月23日に放送された第5話にゲスト出演しました。
  錦戸さんが演じた犬島ゆずるですが、なんと古田新太さんが演じる役の青年期として登場。ドラマは、昭和と令和をタイムスリップする作品で、これまで錦戸さんを多用している宮藤官九郎さんの脚本によるドラマです。

主人公の小川市郎を阿部サダヲさんが担当し、仲里依紗さんが犬島渚、河合優実さんが小川純子を演じています。ゆずるは、“未来の世界”での純子の夫であり渚の父親。主人公・市郎は義理の父で、第5話ではゆずるが最も重要な役となります。

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昭和の時代に生きるゆずるを、錦戸さんはイキイキと表現し話題を集めます。ゆずるは、バブル時代のディスコの黒服で、ビジュアルも良くイケイケないわゆる“覇者”。女子大生の純子との授かり婚を認めてもらうために、父親である市郎に「結婚の許しを乞うダンス」でアピールするなど、破天荒なキャラとして描かれます。むちゃくちゃな設定にも、錦戸さんは抜群の演技力で対応し、特にドラマの魅力となっているミュージカルシーンでも見せ場を作りました。

その後、ゆずるは黒服を辞め家業を継ぐことになりますが、市郎と心を通わせるシーンなどでも感動的な演技を披露。この第5話は、現時点では『不適切にもほどがある!』で最も重要なシーンが満載で、ドラマの磯山晶プロデューサーも、「脚本のイメージを100%体現してくれる信頼できる存在」と、錦戸さんに最大限の賛美を送っています。

2024年は、俳優としての錦戸亮が復活する年に!

今期の冬ドラマで最も話題を集める『不適切にもほどがある!』で見事な演技を見せた錦戸さんは、今後は5年ぶりにフジテレビドラマ出演となる『Re:リベンジ 欲望の果てに』への参加が決定しています。
  巨大病院を舞台とした作品で、錦戸さんは赤楚衛二さん演じる天堂海斗のライバルとなる、天才的な心臓血管外科医・大友郁弥を担当します。謎に満ちた男となるようで、ここでもまた錦戸さんの妖艶な色気と演技力を堪能できそうです。

さらに、ドラマの前に2024年3月1日に公開された映画『コットンテール』にも出演。
 
この作品は、主演がリリー・フランキーさんで、2021年初夏に日本で撮影がスタートしたものです。監督は早稲田大学に留学経験があるパトリック・ディキンソンさんで、愛する人を失い、崩れかけた家族の再生の物語となります。

「第18回ローマ国際映画祭」で最優秀初長編作品賞を受賞した話題作で、錦戸さんも主要キャストに名を連ねているので、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。

2023年から今年にかけて、一気に俳優として活躍の場を獲得している錦戸さん。前述したとおりに、過去には旧ジャニーズ事務所の問題もありましたが、現在はしっかりと演技が認められ作品に参加しています。その色気と繊細な演技力を武器に、今後はさまざまな作品で素晴らしい芝居を見せてくれることでしょう。
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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