「第三の性」と尊ばれるサッカー選手が活躍するスポーツ映画や、志尊淳がトランスジェンダー男性を熱演するドラマ映画など、最新のLGBTQ+を扱った映画を5作品紹介しましょう。画像出典:『ネクスト・ゴール・ウィンズ』より(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』 2024年2月23日(金・祝)全国ロードショー 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン (C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年に公開されたばかり、またはこれから公開される、最新のLGBTQ+を扱った映画を5作品紹介しましょう。
実話を描いたスポーツ映画です。何よりの特徴は、誇張なしにチームが「世界最弱」であること。映画冒頭から、FIFAワールドカップ予選史上最悪となる0対31のボロ負けをするほどなのですから。その後は型破りな性格の鬼コーチがやってきて、『がんばれ!ベアーズ』や『クール・ランニング』などと同様に、弱小チームが奮闘する王道のスポ根映画となっていくのです。
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そして、FIFAワールドカップ予選で世界初のトランスジェンダーのサッカー選手となったジャイヤ・サエルアがメインキャラクターとして活躍します。劇中では「ファファフィネ」という、サモア語で「第三の性」を意味する存在とされています。本作がデビュー作となる俳優・カイマナもまたファファフィネです。
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そのファファフィネは、サモアでは伝統的に男性と女性の両方の性徴を体現していると認識され、ヒーラー、教師、スピリチュアル・ガイド、家族の保護者や世話人など、特定の役割のために崇拝されてきたのだそうです。ファファフィネの概念や向き合い方を知る上でも見る意義はありますし、劇中でジャイヤが自身の人生に向き合い、ファファフィネへの理解がなかったコーチもまた成長する物語にもなっています。
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誰もが楽しめる内容の分かりやすさに加えて、『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『ジョジョ・ラビット』などのタイカ・ワイティティ監督らしいコメディセンスも絶好調。クスクス笑いながら、愛すべきキャラクターたちを応援できるでしょう。「神経質な役をさせたら最高にハマる」俳優であるマイケル・ファスベンダーにも大注目です。