BLACKPINKの再契約、SMの起死回生…2023年は「K-POP事務所とアイドルの関係性」に“変革”が起こった!?

2023年はSMエンターテインメントの買収騒動が話題に。また先日、BLACKPINKが再契約を発表しましたが、最近は事務所の違うメンバーとグループ活動を継続していくケースも増加中。「変化するK-POP事務所とアイドルの関係性」についてトークします。※サムネイル写真:AP/アフロ

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
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#30のテーマは「変化するK-POP事務所とアイドルの関係性」について。2023年に話題になった「BLACKPINKの再契約」「SMエンターテイメントの起死回生」を深掘ります。

【前回の記事「『FIFTY FIFTY』の大ブレイクに始まり、騒動に終わる2023年」(#29)はこちら

BLACKPINKが再契約!

※写真:AP/アフロ
先日再契約を発表したBLACKPINK ※写真:AP/アフロ
編集担当・矢野(以下、矢野):先日BLACKPINKの再契約が発表されてホッと一安心しました。最近のメンバーの動きを見て、もしかしたらグループから離れてしまう人もいるのかな?と覚悟していたので。
 
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):発表された途端、これまで下落傾向だったYGエンターテインメント(以下、YGエンタ)の株価が急騰。ただグループ活動に関する再契約は発表されたものの、個々のメンバーとの再契約には至りませんでした。ジェニーさんは自主レーベル「ODD ATELIER」の設立を発表しています。 矢野:メンバー4人ともファッションハイブランドのアンバサダーですし、個々に大きな仕事はたくさん来るでしょうから、ソロ活動が多くなるのも仕方がないのかも。
 
ゆりこ:その可能性は高いです。でも、ひとまず4人のステージがまた見られるということを喜びましょう!
 
矢野:そういえば最近は事務所の違うメンバーとグループ活動を継続していくケースも増えていますよね?

ゆりこ:例を挙げるとキリがないほど、スタンダードになりつつあります。キャリアを重ねたグループにとってメリットのある形ですし、ファンとしても解散や脱退よりはマシ。2023年はSUPER JUNIORからドンへさん、ウニョクさん、キュヒョンさん、EXOからD.O.が長年所属していたSMエンターテインメント(以下、SMエンタ)を離れましたが、グループ活動は続けるとのことです。シーグリ(※)にもちゃんといたのを確認しました。

※シーズングリーティングの略。K-POPグループが年末に販売するカレンダーやフォトカードなどが入ったグッズBOX
 
矢野:SMエンタといえば……Kakao、HYBEによる買収騒動は今年の話だったんですよね。その直後には日本でも最大のアイドル事務所の闇が次々と明らかに。日本、韓国それぞれのエンタメを率いてきた企業に激震が走った年でした。
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SMエンタの混乱と再建、来年へのバネとなるか
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