1:「出願は全て済ませておく」心配性なAさんの場合
2月の本命志望校受験に向けて、1月に埼玉・千葉の「試し受験」を2校受験。第1志望校と同じくらいの偏差値の学校と合格圏内の安全校で「子どもに自信を持って2月に挑んでもらいたい」というAさん。直前にバタバタして手続きの漏れが生じることを一番心配していたAさんは、2月3日までの受験校全ての出願を1月中に済ませておきました。2月1日午前は第1志望校、午後は安全校、2日は第2志望校、午後は安全校、3日の午前は安全校に出願。 というわけで、Aさんが1月中に支払った「検定料」は、7校で18万円でした。
2:「検定料はできるだけ節約したい!」Bさんの場合
「塾費用もかかったし、入学後の費用も大きい。子どもの受験校は慎重に選んで、検定料は最小限に抑えたい」と話すBさん。2月の本命志望校受験に向けて、1月の埼玉・千葉の「試し受験」では安全校1校を受験。2月1日の午前は第1志望校、午後は安全校、2日午前の第2志望校までの出願を1月中に済ませ、2日午後以降の受験は結果を見たうえで直前に出願することにしました。中学受験では当日の夜に合否が分かり、夜中まで翌日の出願ができる学校が多くあります。1日夜の合格発表で、もし第1志望校が不合格だったら2日の出願をする、という方法は、時間との戦いで焦りもあり出願時のミスには十分注意したいものですが、結果的に受験する必要がなかった学校の検定料は抑えられます。
3:「合否結果によって受験校を変える」Cさんの場合
「平均的な成績と最近の調子から見て、第1志望校はどう考えてもチャレンジ校。子どもの希望を優先して受験することに決めたけど、合格発表後の子どもの様子次第では2日の受験校を変更しないと危険」というCさん。1月の埼玉・千葉の「試し受験」は2校。2月1日の第1志望校が不合格だった場合、子どもの様子を見たうえで2日の受験校を決めたいと考えて、2日午前は2校に「ダブル出願」しました。「ダブル出願」とは、試験日時が同じ学校2校に出願しておくこと。Cさんのように、レベルが異なる学校に2校出願しておき、直前の子どもの状態で受験校を決めたい、という場合やギリギリまで併願校に迷い、最終的な倍率などを見て決めたいという理由で活用している人もいます。