家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が回答します。
(今回の質問)
掃除機の寿命は何年ですか? 買い替えを検討するべきサインはありますか?
(回答)
寿命は平均6~7年。「においが取れない」「バッテリーがもたない」ときが買い替えどきです。
■掃除機の寿命は平均6~7年
「家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約及び施行規則」では掃除機の修理で使う補修用性能部品の保存期間が「6年」と定められており、どのメーカーの製品も製造から6年後までは修理が可能です。しかし、これを超えると修理できなくなる場合があるので、故障したら買い替えが必要になります。総務省「消費動向調査」の「主要耐久消費財の買替え状況の推移」によると、2023年3月時点での電気掃除機の平均使用年数は7.1年ですので、だいたい6~7年くらいが買い替えの目安と考えるといいでしょう。
■目安は「におい」と「バッテリー」
故障以外に目安にしたいのが「におい」と「バッテリーのもち」です。掃除機をかけると「におい」を感じることはないでしょうか? ダストケースや紙パックにゴミが残ったまま放置していると、掃除するたびに「におい」が気になる場合があります。そのままにしておくと、ダストケースを掃除したり紙パックを交換したりしてもにおいが取れなくなってしまうこともあります。ホコリや人の皮脂、ペット臭、カビなどにおいの原因はさまざまですが、空気の通り道を掃除してもにおいが取れない場合は、買い替えを検討してもいいのではないでしょうか。
「バッテリーのもち」についても一つの目安といえます。バッテリーは充電回数が500~1500回程度の製品が多いため、1年に250回充電すると考えると2~6年程度でへたってしまうのです。バッテリーを交換できる製品も少なくないため、交換するのも一つの手ではあります。しかし清掃性能が落ちた、においが気になるなど、バッテリー性能以外にも気になる部分があるのであれば買い替えを検討してもいいのではないでしょうか。
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。