M-1グランプリ2023、準決勝進出者決定!
日本一の若手漫才師を決める大会、M-1グランプリ2023の準決勝に進出した30組が発表されて話題になっています。今回は準決勝の見どころや注目芸人についてご紹介します。
初進出13組! 枠が増えても止まらない新陳代謝
2023年のエントリー総数は、過去最多の8540組。それに伴ってか、準決勝の組数も2022年までの27組から30組に増えました。
<準決勝進出30組(エントリー順)>
真空ジェシカ(3年連続3回目・決勝2回)
フースーヤ(初)
ヘンダーソン(2年ぶり2回目・ラストイヤー)
ママタルト(2年連続2回目)
ぎょうぶ(初)
オズワルド(5年連続5回目・決勝4回)
豪快キャプテン(初)
バッテリィズ(初)
エバース(初)
令和ロマン(2年連続3回目)
シシガシラ(初)
ダンビラムーチョ(2年連続3回目)
くらげ(4年ぶり2回目)
ナイチンゲールダンス(初)
ななまがり(2年連続2回目・ラストイヤー)
モグライダー(2年ぶり2回目・決勝1回)
きしたかの(初)
ヤーレンズ(2年連続2回目)
マユリカ(3年連続4回目)
鬼としみちゃむ(初)
さや香(3年連続4回目・決勝2回)
トム・ブラウン(4年ぶり3回目・決勝1回)
ダイタク(2年ぶり5回目)
カベポスター(4年連続4回目・決勝1回)
ロングコートダディ(5年連続5回目・決勝2回)
華山(初)
ドーナツ・ピーナツ(初)
20世紀(初)
ニッポンの社長(3年ぶり4回目)
スタミナパン(初)
今回が準決勝初進出となるコンビは30組中13組。2022年も27組中12組と、2年連続で「半分近くが初進出」になっています。(2021年は25組中6組)
2015年から結成15年以内になって復活した「新M-1」も2023年で9回目。多くの芸人がラストイヤーを迎えたことで、準決勝メンバーの約半数が入れ替わるという「新陳代謝」が続く戦国時代を迎えています。
ラストイヤーに返り咲きも! 準決勝の注目芸人
漫才の最先端を競う大会であるが故に、技術だけでなく新しさも期待されるM-1グランプリ。上積みを求められる常連組より、世間に知られていない初進出組が有利といえます。しかも、2022年からは半分近くが入れ替わるという過酷な状況。
注目は、そんな中で戻ってきた返り咲き組。スタイルがお客さんにバレていて、審査員の目も厳しくなっていて、さらにいえば一度振るい落とされて連続進出も途絶えて。それでも諦めず新しいネタを磨き、フレッシュなライバルたちを倒して戻ってきた猛者中の猛者……!
今大会でいえば、ヘンダーソン(2年ぶり2回目)、くらげ(4年ぶり2回目)、モグライダー(2年ぶり2回目)、トム・ブラウン(4年ぶり3回目)、ダイタク(2年ぶり5回目)、ニッポンの社長(3年ぶり4回目)の6組。
特にヘンダーソンは2008年結成のラストイヤー組。最後の年にどんなネタを提げて帰ってきたのか注目です。
恒例のワイルドカードもスタート! 2023年はTVerで1人1回投票
準々決勝敗退組の中から1組だけ復活できる「ワイルドカード」も11月27日からスタート。2022年までその戦いの舞台となっていたGYAO!のサービス終了に伴い、2023年からはTVer上での実施に変更。また選出方法も「ネタ動画の再生回数1位」から「視聴者からの投票1位」になりました。
投票には電話番号が必要かつ期間中1回限り有効なため、より厳格なランキングになることが予想されます。投票期間は12月1日(金)23時59分まで。ぜひ投票してみてはいかがでしょうか。
なお、ワイルドカードで選出されたコンビは準決勝のトップバッターとなり、かつ準決勝で敗退すると敗者復活戦には出られません。つまり、準決勝のトップバッターで30組中9位までに入る必要があり、過去8回のうちでそれを成し遂げたコンビはいません。
ある意味、敗者復活からの優勝より難しい条件ですが、2023年のワイルドカードは果たしてどうなるのでしょうか。
ワイルドカードを含む31組による準決勝は、12月7日(木)に開催。決勝進出者発表は、準決勝当日の21時30分からTVerでライブ配信されます。M-1ファンの皆様はお見逃しなく!
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。