日本では、冬になると食べたくなる料理の1つに、「すき焼き」を挙げる人が多いのではないでしょうか。しかし、同じすき焼きでも、家庭や住んでいる地域によっては調理方法に違いがあるかもしれません。
All About ニュース編集部は11月8日~11月9日の期間、全国の10~70代の男女500人を対象に「冬の食べ物」に関するアンケート調査を実施。
今回はその中から、「すき焼きは『煮る派』ですか? 『焼く派』ですか?」の質問項目に、どのような回答が寄せられているか紹介します。
>「焼く派」の回答理由はこちら
すき焼きは「煮る派」? 「焼く派」?
「すき焼きは『煮る派』ですか? 『焼く派』ですか?」の回答結果は、「煮る派」が最多の75%となり、「焼く派」が23%、「両方派」が1%でした。
過半数以上の人々が「すき焼き=煮てから食べるグルメ」と認識しているとも考えられるでしょう。
今回、アンケートの選択肢で「煮る派」「焼く派」「両方派」の3つを用意しました。その理由に、すき焼きの調理方法は2つのパターンが存在すると考えているからです。
まず、すき焼きを煮て作る人は、「鍋」の一種として扱っている傾向があるようです。「割下」と呼ばれるみりん、しょうゆ、出汁などを合わせた調味料を鉄製の鍋に入れたのち、牛肉とその他の具材を加え、煮込んでから味わいます。この調理方法こそが、すき焼きそのものだと考えているのかもしれません。
一方、すき焼きは焼いて作るものだと考えている人は、「焼肉」と近い感覚で味わいたいとも考えられます。温めた鉄鍋に牛脂を敷き、牛肉のみを入れて適度に焼き上げる調理方法です。焼き上げた牛肉に砂糖やしょうゆといった調味料で味を調えたのち、野菜を加えて煮詰めてから味わいます。
アンケートの回答傾向を細かく見ていくと、「煮る」と「焼く」のどちらが正解ではなく、関東や関西などの地域によって傾向が違ったり、親から教わった作り方を引き継いでいたりとさまざまな理由があるようです。
「煮る派」の回答理由
「すき焼きは『煮る派』ですか? 『焼く派』ですか?」の質問で「煮る派」と回答した人は次のようなコメントを残しています。「焼くすき焼きは初めて聞きました 煮るすき焼きしか食べた事がないので」(北海道/40代女性)をはじめ、「肉だけははじめ焼いて味をつけてから野菜を入れて煮るのですが、食べるときに肉が柔らかくなっている方が好きだからです。」(広島県/50代女性)、「焼いても結局煮ることになるので手間だから」(北海道/40代女性)、「ぐつぐつ煮て具材に味がしみるのが好きなので 野菜も焼くより沢山とれる気がします」(栃木県/30代女性)などの回答がありました。
焼いて調理する方法を知らない、焼いても結局煮て作ることと同じだから手間がかかるのでやりたくない、じっくり煮て作ったほうがおいしそうだと、人それぞれ考え方に違いがあるようです。今回、「煮る派」と回答した75%の人が、すき焼きを手際よく作って食べたいと考えているのかもしれません。
※回答者コメントは原文ママです
この記事の筆者:長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期に未経験でライター業を開始。日常系アニメと車好き。女性声優さんにも関心をもち個人的にイベントへ参加している。現在の所有車はスズキ ワゴンR(MH95S)。各地のアニメ作品の舞台となった場所を聖地巡礼すべくドライブに出かける。