ウナギの蒲焼きは洗ってから料理酒で蒸す
スーパーなどに並んでいるウナギの蒲焼きはおいしそうな焦げ目がついていて、さらにタレもかけられています。しかし購入後は自宅でこのタレを洗い流すのがおいしく食べるコツ。再加熱した際に出てしまう焦げの苦味や、酸化したタレを落とすのが狙いです。
洗い終わったらキッチンペーパーで両面とも水気をしっかりふき取ります。この状態になると保存が効かないので、食べる前に行ってくださいね。
フライパンで酒蒸しにして温めるとふっくら仕上がる
温め直す時はフライパンで酒蒸しにします。フライパンに収まるサイズにカットして、皮目を下に並べましょう。料理酒をかけたらフタをし、中火で温めます。
火をつけてから4~5分たつとこの状態に。火を止めてフタを外し、ウナギにタレをかけてごはんに盛り付けます。
同じタイミングで調理したものを比べてみましょう。左側は、水洗い後にフライパンで酒蒸しにしたもの。右側は、買ってきた状態のままで電子レンジ(500W)で2分加熱したものです。
左側のウナギの身がふっくらとしていることが伝わるでしょうか?
蒲焼きのタレがない! 大丈夫、手作りできます
「ウナギの蒲焼きを買ったけどタレが付いていなかった! 」「たっぷりかけたい派なのに、つい買い忘れてしまった……」なんてこと、ありますよね。大丈夫、自宅で手作りできます。先に鍋に入れるのは、料理酒とみりんだけ。中火で1~2分沸騰させ、アルコール分を飛ばす“煮切り”という作業をしましょう。
その後は砂糖としょうゆを入れて、溶かしながら弱めの中火で加熱します。沸騰中に出たアクは取っておくときれいに仕上がりますよ。サラサラの状態から、少しとろみがついた状態に変わってきたら火を止めます。
冷めるとトロリとするので、温かいうちに耐熱容器に移しましょう。
また、せっかく買ったウナギが小さく、うな丼にするには物足りない……というときは、ウナギを「料理の食材」として使い、ひつまぶしやう巻きなどにアレンジするのもおすすめです。土用の丑の日に、ぜひ試してみてくださいね。
この記事の筆者:田窪 綾 プロフィール
調理師免許を持つフリーライター。総菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成、レシピ提案などを行う。