多方面への乗り換え結節点となっている品川駅
そればかりではなく、品川駅は「交通機関の結節点」としての重要な役割がある。山手線利用により、渋谷・目黒方面からは、東京駅よりも品川駅で東海道新幹線に乗車する方が便利だ。また、意外に思う人がいるかもしれないが、成田空港や千葉方面からやってきて東海道新幹線を利用するなら、品川駅乗り換えが便利だ。
というのは、東京駅乗り換えであれば、丸の内側にある総武快速線の地下ホームから東海道新幹線に乗り換えるには、常時混雑している東京駅構内のコンコースをかなりの距離歩かなければならない。一方、品川駅は総武快速線&横須賀線ホームが東海道新幹線ホームと並んでいるので、乗り換えが楽なのだ。
成田エクスプレス(NEX)運転開始当時は、品川駅は通過だったが、徐々に品川停車の列車が増え、現在では一部の列車を除いて品川駅に停車している。これも品川駅での乗り換えが便利であることを斟酌(しんしゃく)してのことであろう。
羽田空港へのアクセスにも便利
成田空港だけではなく、羽田空港とのアクセスが便利なのも品川駅のメリットだ。京急を利用すれば、エアポート快特で最速11分、特急でも20分弱で羽田空港と品川駅を結んでいる。国際線の羽田空港利用が増えた今、品川駅の結節点としての重要性はこれまで以上に高まっているといえるであろう。
地下鉄の乗り入れがない品川駅だが、東京メトロ南北線が白金高輪駅から品川駅に至る分岐線を建設することを発表した。2030年代中頃の開業予定だが、品川駅利用者にとっては朗報だろう。