働き方改革、育休法改正……変化があっても、“子育てしながら働く”人と組織はなぜモヤモヤするのか?
「子育てしながら働くこと」への考え方や在り方はさまざま。正解や答えはありません。ただ、「働く」を取り巻く状況が今刻々と変化していること、個人の変化に伴って組織にも変化が起きていることを知っておいてもいいかもしれません。
男性の8割が「育休を取得したい」
また、ミレニアル世代・Z世代の80%を超える男性が育休を取得したいという希望があることも分かっています。「子育て=女性がおこなうもの」ではなく、男性も子育てに関わっていくという意識の変化が起きているのですね。
しかし、実際に男性が育休を取得できているかどうかというと、男性育児休業取得率は令和に入って上昇傾向にはありますが、女性に比べるとまだまだ少ないという現状も。子育てしながら働くこと=女性だけではなく、男性も自分の子どもに関わりながら働くことを組織に伝え、実行していく必要があるといえるでしょう。
子育てしながら働く女性や男性が増加しつつある中、雇用状況の大きなギャップも顕在化してきています。
子育てか仕事かじゃない「柔軟な働き方」を
子育てと並走するため、より柔軟な働き方を求める傾向も強まっています。残業がなく短時間で働くことが可能で、自分で時間や日にちを選択できるような非正規雇用の形態を求める(もしくは、そうならざるを得ない)状態が増加しています。
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