天丼にアボカド、赤ピーマン!? 「天丼てんや」の社内コンテストで金賞受賞した天丼ってどんな味?
「天丼てんや」では現在、味めぐりをテーマにした秋キャンペーンを実施中。さらに、社内コンテストで金賞を受賞した創作天丼も期間限定で楽しめるようになっています。応募総数88品を勝ち抜いた選ばれし天丼は色とりどりで、これまでの天丼ではあまり見かけないような、珍しい食材が使われていました。
天丼専門店「天丼てんや」では9月21日から、日本の恵みを集めた「味めぐり」をテーマに、秋を楽しむ新作天丼を展開中。また、社内コンテストで金賞を受賞した創作天丼も期間限定で楽しめるようになっています。応募総数88品を勝ち抜いた選ばれし天丼とは? 詳しくご紹介します。
てんやで3年目の実施「俺と私の天丼コンテスト」
天丼てんやでは2021年から、従業員が自由に創作天丼を考案する社内コンテスト「俺と私の天丼コンテスト」を実施しています。過去には境港水揚げあじやミョウガ、大葉などの天ぷらを盛り付けた「涼菜天丼」や、幕の内弁当をイメージした「幕ノ内天丼」などが金賞を受賞。期間限定で商品化してきました。
2023年からは個人単位ではなく、店舗ごとの出品へと変更。国内にあるてんや146店舗(2023年5月時点)から88店がエントリーしました。最終審査では6店舗に絞り込まれ、プレゼンと試食を経て選ばれたのはこちら!
天丼てんや 竹ノ塚店の「ウチらのカラフル天丼」
東京・足立区にある「天丼てんや 竹ノ塚店」が考案した「ウチらのカラフル天丼」! むきえび、アボカド、ハーフ玉子、なす、赤かぶの酢漬け……と彩り豊か。チームの団結力とおいしい彩りをテーマにしているそうで、 “ウチら”とあえてカナを交えた商品名にしていることも、チームで取り組んだことへのこだわりがうかがえます。
まず気になったのは「むきえびとアボカドのかき揚げ」。てんやではこれまでアボカドの天ぷらは販売したことがあるそうですが、かき揚げの具材としては初の試み。筆者も食べたことがありません。おそるおそる食べてみると、意外や意外! とろりとしつつも柔らかすぎない食感。むきえびのプリプリ感とともに、アボカドが噛むごとに舌の上に滑らかに伸びていき、クリーミーな味わいで余韻を残します。
実施される社内コンテストでは、使用食材の制限などは特に設けていないそう。ただ1つ、温度制御機能を持つ店内の「コンベア式オートフライヤーで調理できること」のみ。揚げ時間と温度が一定なので、各店は具材選びからも試行錯誤を重ねているそうなんです。
黄色は「ハーフ玉子」。オペレーションと出来映えを考慮し、卵の加工品が使われています 。衣の上からでも黄身の色合いが鮮やかで、流れ出るような半熟具合がとてもいい感じ! タレのしみたごはんと一緒に頬張りたくなります。
天ぷらの定番「なす」は長めにカットされていて存在感あり。唯一の黒で丼を引き締めます。油と相性がいいなすは間違いないおいしさ! 柔らかくジューシーで、なす本来の甘みがしっかり感じられました。
印象的なのが「赤ピーマン」の天ぷら。衣越しでも分かる艶やかな赤色で、シャキシャキとした歯触り。甘みの中に程よい苦味があります。パプリカに比べ赤ピーマンは流通が少ないそうですが、こちらもあえて選んだこだわりがあるようです。
実は開発の中心になった店舗クルーの中に栄養士を目指す学生さんがいるそうで、応募にあたってはビジュアルだけでなく“彩りよく食べることで栄養バランスも整っていく”という考え方を意識したとのこと。
受賞後にブラッシュアップを経て商品化した本品も同様に、目でも舌でも楽しめて野菜もしっかり食べられる、楽しい創作天丼になっています。
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