(今回の質問)
返礼品を選ぶ際のポイントや、返礼品の活用方法にはどのようなパターンがありますか?
(回答)
イメージがつきやすい食材の返礼品を選ぶ際のポイントは、旬、量、保存期間などです。食材以外にも活用方法はさまざまあり、最近ではクラウドファンディングや被災地支援、旅行クーポンなど、返礼品も多様化しています。地元のお墓掃除や親の見守り配送サービスなどもあります。地域貢献を意識して選ぶのも良いでしょう。
食材はどういう風に使いたいかをイメージ
ふるさと納税の返礼品としては米や肉などの食材が最もイメージがつきやすいと思いますが、選ぶ際のポイントは「その食材をどういう風に使いたいか」ではないでしょうか。
節約目的であれば、普段使う食材がたくさん得られる方が良いでしょう。ちょっと特別なごちそうにしたい、旅行気分を味わいたい、といったことであれば1食に対して付加価値が高いものを選ぶと良さそうです。ぜいたく感が味わえるもの、普段食べないもの、現地でしか食べられないもの、などが対象になります。
注意点は「いつ届くか」指定ができないこと
ふるさと納税の返礼品は通常の注文のように配達日を指定できません。基本的にはいつ来るか分からない、という点を覚えておきましょう。
例えば記念日に食べたいと思い申し込んでも、必ずその日までに届くかどうか確証はありません。冷凍物だったら冷凍庫がどれだけ空いているか、突然届いた場合に受け取れるのか、などの問題もあります。自宅を留守にしがちな場合は、おおよそどのくらいの時期に届くのかを確認しておく必要があります。
食材以外にもさまざまな返礼品がある
返礼品には、食材以外にも被災地支援やクラウドファンディングなど、多様なものが用意されています。地域の景色を守る、ゴミを処分してきれいにする、地域に教育施設を作るなど、賛同したい内容に寄付するのも良いかと思います。
旅行が好きな人であれば、寄付をした地域で使えるクーポンなどもおすすめです。旅先でさまざまなお得な体験ができるようです。
そのほか、お墓の掃除代行サービスや1人暮らしの親などへの見守りサービスを行っている自治体もあります。このように、ご縁のある自治体に対して、地域貢献を意識してふるさと納税を考えてみても良いでしょう。
「ふるさと納税」の詐欺サイトに注意
最近はふるさと納税のポータルサイトを装った詐欺サイトが多く存在しています。信頼できる企業が運営しているサイトなのかを必ず確認し、引っかからないように注意をしましょう。
年末に向けておせち料理の返礼品などを扱っているように見せかけた詐欺サイトも増えているようです。急いで注文をしなくちゃと飛びつかないように、運営元をしっかりと確認しましょう。特に年末は駆け込みで急いで注文する人も多いですので、お気をつけください。
FP(ファイナンシャルプランナー)。大学卒業後システムエンジニアとして勤務。2人の子どもを出産し退職後FP資格を取得。女性のFP仲間とともに会社を設立し、セミナー、執筆、各種メディアへの企画監修、コンサルティングなどを行っている。