39歳女性、定期的な収入なし、実家暮らしで「親にお伺いをたててお金をもらわないと…」と明かす理由

All About ニュース編集部は、現在実家暮らしをしている人を対象に、毎月の生活費や貯金額に関するアンケート調査を実施。本記事では兵庫県明石市在住・39歳女性のエピソードを紹介します。

兵庫県明石市在住・39歳女性のエピソード
兵庫県明石市在住・39歳女性のエピソード
実家を生活の拠点に選んでいる人はたくさんいます。経済的な不安、職場へのアクセス、自身の体調、親の介護など……それらの事情がいくつも重なっている場合も。

All About ニュース編集部は、2023年7月18~27日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、兵庫県明石市在住・39歳女性のエピソードを紹介します。
 

回答者のプロフィール&実家の状況

回答者本人:39歳女性
在住:兵庫県明石市在住
同居人数:母親、自分
世帯年収:母親200万円
実家の間取り:3K
 

生活費や貯金額は?         

実家に入れている生活費:0円
交際費:0円
毎月のお小遣い:3000円
毎月の貯金額:100円
貯金総額:1500円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

回答者に、実家を出る予定について聞くと「なし」といい、「もう親も介護の年齢になってきたので、実家をでる理由がない」と回答。

また、恋愛や結婚願望については「以前はあったけど、今は結婚しなくてもやってけるからしなくていいかなと思ってる」と話しました。
 

収入が不安定なため、実家暮らしは「生活しやすい」

現在、実家暮らしを選択している理由については「定期的な収入がなく、不安定な状態なので下手に一人暮らしするより生活しやすいので実家をでてない」と明かしました。

また、もう1つの理由として「もともと父親がいないので、私が実家をでると母親一人になってしまい生活面で心配。いつでも手伝える距離にいたいから」と実家で生活する必要性を語りました。
 

「いちいち親にお伺いをたててお金をもらわないといけない」

一方、実家暮らしで苦労していることについては「母親と生活スタイルを合わせないといけないのと、食事も自分が食べたいものより母親が食べれるものを優先しないといけない」と明かしました。

母親の生活を第一に考えている回答者。そのため「自分の気持ちで動くことができない。親がみたいテレビを一緒にみないといけない。親のわがままを聞かないといけない」といった苦労があることも告白しました。

また、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについては「自分のお金と実家のお金が曖昧になっていく」と回答。「自分があまりお金を持ってないので、いちいち親にお伺いをたててお金をもらわないといけない」と、大きな悩みの種であることを明かしました。

※回答者のコメントは原文ママです

この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。
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