44歳女性、年収200万円。母親との実家暮らしは「家賃がかからない一人暮らしのようなもの」と感じるワケ

All About編集部は「実家暮らし」に関するアンケート調査を実施。実家暮らしにはさまざまな事情や背景がありますが、その実情や生活費について、実際に実家暮らしをしている人に聞きました。本記事では、母親と2人で実家に在住する44歳女性のエピソードを紹介します。


経済的な理由や、時間のゆとりを求めて実家暮らしを選んでいる人はたくさんいます。中には、実家暮らしを始めてから貯金が増え、老後に向けた蓄えができたという人も。

All About編集部は、2023年5月29日~6月12日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、埼玉県三郷市在住・44歳女性のエピソードを紹介します。
 

回答者のプロフィール&実家の状況

回答者本人:44歳女性
在住:埼玉県三郷市
家族構成:親1人、自分
世帯年収:母親200万円、自分200万円
実家の間取り:3LDK (持ち家のマンション)
職業:パート
 

毎月の生活費や貯金額は?         

実家に入れている生活費:4万円
交際費:1万円
毎月のお小遣い:1万5000円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:40万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた約14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

実家を出る予定の有無を聞くと、「どちらともいえない」と回答。理由は「兄弟が出て行って、親だけなので快適だから実家にいる」とし、「今後の自分の仕事や、親が病気になるか等で実家を出るかもしれないし、そのままかもしれない」と続けました。
 

実家暮らしは「家賃がかからない一人暮らしのようなもの」

実家暮らしを選んでいる具体的な理由については「兄弟が出て行って、自分と働いている母親だけなので家賃がかからない一人暮らしのようなもの。一度出て行ったが、地元の交通の便も良くなったので出る理由がない」と回答。

また、現在恋愛や結婚願望があるかどうか聞くと「どちらともいえない」と話し、「結婚できたらしたいな、くらいのモチベーションだから」と明かしました。

実家暮らしで苦労している点については「親も自分も、自分の時間が大事なタイプなので、家の中でもほとんど各々で過ごしているが、親も少しは寂しいと思うかなと思ったり、適度な距離の取り方が難しい」と回答。親と同居しながら互いに1人の時間は確保できているものの、距離感が難しいと明かしました。


※回答者のコメントは原文ママです
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    深刻な男女賃金格差から「港区活動」を“就職先”にする危険性。港区女子になれなかった女子大生の末路

  • ヒナタカの雑食系映画論

    草なぎ剛主演映画『碁盤斬り』が最高傑作になった7つの理由。『孤狼の血』白石和彌監督との好相性

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応