(今回の質問)
エアコンをつけているのに暑くて寝付けないのはなぜ?
(回答)
壁や天井が熱を溜め込んでいるため暑くなっている可能性があります。エアコンは就寝30分前からつけて部屋を冷やしておきましょう。
以下で詳しく解説していきましょう!
就寝30分前にエアコンをつけておこう
いざ寝ようと思って寝室でエアコンをつけたけれど、涼しい風は出ているのに暑くて眠れない……。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。実はエアコンで空気は冷やしても、つけ始めはどうしても日中に温められた壁や天井から熱、いわゆる輻射熱(放射熱)がじわじわと放出されている状態になります。
そのため、エアコンの涼しい風が出ているのに、不快な暑さを感じてしまうのです。ですからエアコンは寝るタイミングではなく、就寝する30分前につけ、空調を整えておくことをおすすめします。
やり方としてはまず、部屋の窓を開けて室内にこもった熱気を外に出します。場合によってはサーキュレーターや扇風機を使い、熱気を追い出すといいでしょう。ある程度熱気が出たら閉めて、今度はエアコンをつけます。このとき、冷気を壁に当たるようにすると、輻射熱が軽減され、部屋が冷えやすくなります。こうして冷やすことで、場合によっては、いつもよりもエアコンの設定温度を上げたり、ドライ(除湿)機能だけで快適に眠ることができれば、節電にもなりますね。
夜間はエアコンつけっぱなしが推奨
よく「電気代が気になるから、夜はタイマー設定して、2~3時間で切れるようにしている」という声も聞きますが、夜中にタイマーが切れると目が覚めてしまう人も多く、寝不足は熱中症リスクを高めます。さらに夏の熱中症の4割は夜間に発生しているため、熱中症対策という意味でも、夜間のエアコンはつけっぱなしが良いでしょう。
なお夜間は日中に比べて気温が低い分、電気代もだいぶ抑えられます。今年の夏は特に暑いですし、メーカーもつけっぱなしを推奨しています。
動画でも解説! 熱帯夜、エアコンをつけても暑くて寝付けないのはなぜ?
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。