日本には、国民による暴動が引き起こされることなく、「平和」や「安全」といったイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
All About編集部は7月5~11日の期間、全国の10~70代の男女500人を対象に「防犯グッズ、体感治安」に関するアンケート調査を実施。
今回はその中から、「日本の最近の治安はよいと思いますか?」および「この10年で日本の治安はどのように変化していると思いますか?」の項目に触れて、回答結果を紹介します。
日本の最近の治安は「悪い」と感じている人が41%
「日本の最近の治安はよいと思いますか?」の回答結果は、「いいえ」が最多の41%となり、次いで「どちらともいえない」が30%、「はい」が29%でした。
回答の比率に大きな差はないものの、「どちらともいえない」の回答を「いいえ」に含めるのであれば、比較的安心して暮らせる環境ではないと考えられます。
治安に関連するデータをチェックしてみると、警察による検挙へつながっている犯罪も根強く続いているのが実情です。法務省が公表している「令和4年版 犯罪白書」では、「窃盗」「器物損壊」「暴行」と3つの犯罪項目を合計すると、認知件数では総数の約80%、検挙件数では総数に対して約75%を占めています(※)。
これらのデータを見る限りアンケートの回答結果と互換性があり、日常生活と隣り合わせで犯罪へ巻き込まれる危険性が伴っていると理解できるのではないでしょうか。
「治安が悪い」と感じている人のコメント
「日本の最近の治安はよいと思いますか?」の項目で「いいえ」と回答した人は次のようなコメントを残しています。「海外に比べると安全な方ですが、事件も多く安心ではない」(神奈川県・30代女性)、「無差別事件や特殊詐欺が多くて怖い」(埼玉県・30代女性)、「物騒な事件が増えていると感じるから」(神奈川県・20代女性)という回答がありました。
無差別殺人などの重大犯罪や、SNSを通じて広がる「闇バイト」の事件まで、インターネットやSNS、テレビ、ラジオを通じて心象の悪いニュースが報道されていることが、「治安が悪い」と感じる理由につながっているのかもしれません。
>次ページ:日本のここ10年の治安は「悪くなっている」が72%
※回答者のコメントは原文ママです
【参考記事】
[※1]令和4年版 犯罪白書(法務省)
この記事の筆者:長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期に未経験でライター業を開始。日常系アニメと車好き。女性声優さんにも関心をもち個人的にイベントへ参加している。現在の所有車はスズキ ワゴンR(MH95S)。各地のアニメ作品の舞台となった場所を聖地巡礼すべくドライブに出かける。