体感型ゲーム「Tale from Evangelium」に込めたこだわり
――ゲーム「Tale from Evangelium」を始める前に、謎解き要素があり驚きました折井:突然ゲームをしてもらっても楽しくないでしょう? アクリルを切断する機械の間を通って扉を開けると、途端に異世界のような雰囲気になります。物語の中で、高砂市でなぜこんな体験ができるのかも語られます。
こだわった点は、途中で触る宝箱、鍵、仕掛けの“重さ”です。リアルな質感を感じてほしいので、ハリボテではなく金属や木などでしっかり作り込んでいます。
――構想はいつからあったのでしょうか?
折井:8年前から作りたいと思っていました。既存のアニメやゲームに合わせて自分で作った剣を振ったりしてもどうも没入感はなくて……。転機が訪れたのは2021年にとある企業の展示イベントでLEDディスプレイの会社「BridgeLink」の方々と出会ったときです。感染症対策として画面に直接触らなくても反応するディスプレイの展示を見て、「これだ!」と思いました。
――確かに、「Tale from Evangelium」では剣にセンサーやケーブルが付いていないですね。
折井:「BridgeLink」の仕組みのおかげで、剣を振るだけで斬撃が出ます。圧倒的な没入感です。
――実際に体験するにはどうしたらいいでしょうか?
折井:1回1万円、当日コンティニューは2000円でゲームにご参加いただけます。すでに弊社の剣を持っていれば1回5000円です。今はクラウドファンディングの参加者限定で予約を募っていますが、2023年7月1日からはどなたでもご予約いただけます。