最新OSによりセキュリティ上の欠陥も改善される
さらにもう1つ重要な理由がある。それは、OSに発見される不具合や、外部からのサイバー攻撃などに対する脆弱性を埋めることだ。アップデートすることでセキュリティ上の欠陥が改善されるのである。
例えば、OSなどコンピュータを動かす基本ソフトは、莫大な量のプログラムコードで作られており、そこには設計ミスが必ず存在する。そんな欠陥があると、サイバー犯罪者などがそこを突いて攻撃を仕掛けてくる可能性があるので、発見したらすぐに修正する必要がある。そのためにアップデートなどを頻繁に行うことで、スマホを安全な状態に保てるようになる。
アプリも最新版にアップデートを
こう見ていくと、アップデートは常にした方がいいのは歴然だ。しかもアップデートは無料でできるためにユーザーには負担は少ない。アップデートに少し時間がかかるくらいのものだ。またこうしたアップデートは、いろいろなアプリにも当てはまる。OSの上で動くアプリも、OSを常に更新するのと同じ理由で必要に応じてアップデートしていく必要がある。
アップデートしないとどうなるか
では、アップデートしなければ、実害があるのか。実は、アップデートしていなければユーザーは深刻な危険に直面する可能性が高まる。なぜなら、OSにある欠陥を放置してしまうことになるからだ。そうなると先に述べた通り、悪意のある政府系の攻撃者や、金銭目的でサイバー攻撃を行う犯罪者などがその隙を狙って攻撃してくる可能性が高まる。
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