1番快適だと感じた2号車のプレミアムシート
その点、2号車のプレミアムシートは、座り心地の面では1番快適であった。東北新幹線などのグランクラスや近鉄特急「ひのとり」でおなじみとなった電動リクライニング、ネックサポート式可動式枕、後ろに座っている人に気兼ねすることなくリクライニングできるバックシェル構造を取り入れることによって、ぜいたくで快適なひとときを過ごせる。
横幅も広く、2人席でも隣との空間に余裕があるので圧迫感がない。1人席もあるので、静かに過ごしたい人向きであろう。
異空間のコックピットスイート
最大7人まで利用できる6号車のコックピットスイートはプライベートジェットをイメージしたといわれる広々とした空間だ。通路がないので左右の車窓を独り占めでき、まさに走るスイートルームという名の通り極上の列車旅が体験できる。1度は乗ってみたい憧れの車室であろう。
充実した品ぞろえが魅力のカフェカウンター
スペーシア Xには車内販売がない。その代わり、1号車のコックピットラウンジの2号車寄りにはカフェカウンター「GOEN CAFE SPACIA X」がある。ここでは、さまざまな飲食物を販売するが、看板となるのはクラフトビールとコーヒーだ。
クラフトビールは「Nikko Brewing」のオリジナル商品で、缶や瓶ではなく、4本あるドラフトタワーから直接グラスに注いでくれる正真正銘の生ビールである。季節限定ビールも用意するとのことで、リピート乗車したくなる。スモークなどのアペタイザーやスナックも販売し、目的地までの充実した時間を過ごせるであろう。
コーヒーは日光珈琲が作るこれまたオリジナルなクラフトコーヒーで、上質な味わいは絶品だ。コーヒーとともにオリジナルのスイーツが用意され、中でも酒粕のバターサンドは口の中で変化していく食感が何とも言えない。