多様化する現代の恋愛・婚活事情。マッチングアプリや婚活サービスが身近なものとなり、出会いの手段が増えた一方で、失敗や後悔、忘れられない驚がくの“婚活事件”も増えている。恋愛ライター・毒島サチコによる連載「本当にあったアラサー婚活事件」の第8回は、実際のエピソードをもとに「独身女子会」について紹介する(第7回はこちら)
六本木や広尾のおしゃれなレストランで行われていた「リッチ女子会」
「女子会やめたら彼氏ができた」こう話すのは、ミカさん(31歳)だ。彼女は数カ月に1度、大学時代の友人たち4人と集まり、定期女子会を開催していた。
ミカさんは、この女子会をやめて「恋愛がうまくいくようになった」と言う。詳しく話を聞いてみた。
「女子会メンバーは大学時代からの親友。みんなバリバリ働いている。仕事の話はもちろん、恋愛の話とか結婚観とか、夜な夜な語り合ってて」
場所は六本木ヒルズや、広尾のイタリアンレストラン。デートにぴったりのお店に集い、「取引先がさ」とか「今気になってる人が~」とか、お酒を飲みながら本音で近況報告をし合い、その姿をSNSにアップする。リッチな女子会だったようだ。
30代に入り、女子会メンバーの1人が結婚。なぜか気まずい雰囲気に
その光景を想像しながら、まるで『セックス・アンド・ザ・シティ』みたいな世界だな……なんて、のんきに想像していた筆者だったが、現実の女子会はそんなに甘くないようだ。「女子会に参加していたうちの1人が結婚して。だんな優先になった瞬間、女子会に気まずい雰囲気が流れて」
結婚したのは、キョウコさん(31歳)。「実は……」と女子会メンバーに結婚を切り出した。
「キョウコにずっと付き合っている彼氏がいることは、みんな知っていたし、キョウコから別れそう……と相談されたときは『いやなら別れたほうがいいんじゃない?』なんて私もアドバイスしていました。だから彼女がプロポーズされたときはうれしかったけど、ちょっと驚いちゃって」
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