野菜のゴミ捨て、ちょっと待って! 芯や皮などの“くず野菜”をおいしく活用する方法【グルメライターが解説】

【調理師免許を持つグルメライターが解説】料理する際、野菜の皮や芯はどうしていますか? ゴミ箱にそのままポイ、はもったいない! 多くの栄養素やうま味が含まれているほか、掃除にも利用できるんです。今回はいつも捨ててしまうその部分を大活用! おいしく食べられる調理の仕方や掃除に使えるコツを紹介します。

料理する際、野菜の皮や芯はどうしていますか? ゴミ箱にそのままポイ、はもったいない! 野菜の芯や果物の皮にも、多くの栄養素やうま味が含まれているんです。今回は、いつも捨ててしまうその部分を大活用! おいしく食べられる調理の仕方を、調理師免許を持つグルメライターの筆者が紹介します。
 

ブロッコリーの芯、捨てないで! つぼみ同様に栄養豊富


多くのビタミン・ミネラルを含む、栄養豊富なブロッコリー。特にビタミンCがたっぷり含まれており、100グラム当たりの含有量は90ミリグラム程度で、レモンの約2倍。ビタミンCは水溶性のため、お湯でゆでたり長時間加熱したりすると減少してしまいます。そのため、鍋でゆでるよりも電子レンジなどで短時間加熱の方が効果的なんです。
 

ブロッコリーは茎の部分にもビタミンCやカリウムなどの栄養素がたっぷり。つぼみとは違った食感や甘みがあり、クセがないのでいろいろな料理に利用できます。つぼみだけをカットして、茎を捨ててしまうのは実にもったいないんです。
 
ブロッコリーの芯を調理する際は、周りの固い部分を削ぎ落とすようにして30秒~1分ほどゆでるのがコツ。そのまま塩やマヨネーズと食べてもおいしいですが、ラー油やニンニク、塩などとあえてザーサイ風にも。野菜炒めにするときは下ゆで不要で、他の野菜と同じように調理すればOK。淡い緑で彩りを添えてくれます。
 

とうもろこしの皮や芯で甘みアップ!


腸内環境を整えてくれる食物繊維や、タンパク質、ビタミンB群など栄養価も高いとうもろこし。初夏~秋に旬を迎え、甘みやうま味も蓄えますが、実だけでなく頭のヒゲや芯の部分もぜひ活用してほしい野菜なんです。
 

絹のような見た目のヒゲ部分は「コーンシルク」と呼ばれ、カリウムや鉄分が豊富。昔から生薬として使われるほど重宝されてきました。天日干しなどで乾燥させてお茶にするとおいしく摂取できますが、コーンスープを作る際、よく洗ってから一緒に煮て、最後に濾すだけでも十分栄養が摂取できます。黒ずんでいる部分は取り除いてから利用してくださいね。

芯の部分にもうま味がたっぷり。コーンスープはもちろん、とうもろこしの炊き込みご飯を作る際は、芯も一緒に炊き込みましょう。実だけで作るときよりも甘みがグッと増し、濃厚な味わいになります。


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