「ホワイトデーのマシュマロ」は昔と今で意味が違う!? 「違いの分かる人」になれるマシュマロの豆知識

4月6日はマシュマロの日! 「ホワイトデーのマシュマロ」は昭和と令和で意味が違うなど、「違いの分かる人」になれるマシュマロの豆知識をご紹介します。

4月6日はマシュマロの日! 日付が0406と書くと「0(マ)4(シ)0(マ)6(ロ)」と読めることから制定されました。


今回は「ホワイトデーのマシュマロ」は昭和と令和で意味が違うなど、「違いの分かる人」になれるマシュマロの豆知識をご紹介します。
 

画像出典:いらすとや

 

「マシュマロ」と「ギモーヴ」の違い

マシュマロ(marshmallow)は、メレンゲ(泡立てた卵白)にシロップを加え、ゼラチンで固めて粉をまぶしたお菓子のこと。
 

語源は、多年草のウスベニタチアオイの英語名(Marsh mallow)から。マシュマロは元々、この植物の根をすり潰したエキスと蜂蜜を混ぜたのど飴でした。19世紀ごろフランスの菓子職人がそこに砂糖を加えて、さらに19世紀後半、植物エキスの代わりにゼラチンとメレンゲを使う現在の形へと変化しました。


一方のギモーヴは、こちらもフランス発祥とされる、煮詰めたフルーツピューレにゼラチンを加えて泡立てて固めたお菓子のこと。


語源はマシュマロと同じくウスベニタチアオイのフランス名(Guimauve)であり、マシュマロの兄弟的なお菓子といえます。フランスのマシュマロ、生マシュマロなどとも呼ばれます。メレンゲを使わないため、マシュマロのような弾力がない代わりにしっとりと柔らかい食感。フルーツ由来の味や香り、カラフルな色合いも特徴的です。

 

「焼きマシュマロ」と「スモア」の違い

スモア(s'more)とは、アメリカなどで親しまれている伝統的なデザート。キャンプファイヤーなどで焼いたマシュマロを、チョコレートと一緒にクラッカーで挟んだもの。


語源は英語の「もう少し欲しい(some more)」の短縮形から。起源は不明ですが、1927年のガールスカウトに関する旅行本が最古の記述とされています。


マシュマロを焼く楽しさ、熱で溶け出したチョコのとろっと食感にサクサクのクラッカー。まさにやめられない止まらない人気のお手軽料理です。

 

ホワイトデーはもともとマシュマロデーだった

1978年、福岡の石村萬盛堂の社長だった石村価悟さんが、「男性からバレンタインのお返しがないのは不公平。せめてマシュマロでも」という少女雑誌の投稿を読んだことをきっかけに立ち上げたキャンペーンが、ホワイトデーの元となった「マシュマロデー」でした。


マシュマロ生地で黄身餡を包んだ同店の人気和菓子「鶴乃子」を元に、「バレンタインにもらったチョコを、優しさ(マシュマロ)で包んで返す」というコンセプトでチョコ入りマシュマロを販売。


当初はバレンタインの1週間後である2月21日や、日付を逆にした4月12日なども候補でしたが、付き合いのある百貨店に相談したところ「いちばん暇な時期で都合がいいから」という理由で3月14日に。


8年ほど続けた後に、同じく百貨店の要望で、お返しをマシュマロに限定しない「ホワイトデー」に名前を変更したそうです。


ちなみに、最近では「マシュマロのお返しはあなたのことが嫌いですという意味がある」という説が広まっていて、なんと日本郵政の公式ネットショップでも紹介されています。その理由は、マシュマロが口の中で素早く溶けることから「長続きしない」「すぐに忘れたい」それが転じて「嫌い」という意味になるんだとか。


昭和の頃は包み込む優しさを表現していたはずが、令和の今では嫌いと受け取られてしまうなんて。恋の駆け引きは難しいですね……!


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