恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第67回

10年目を迎える大井川鐵道の「きかんしゃトーマス号」 2023年は4月29日に出発進行!

大井川鐵道が例年実施している、きかんしゃトーマスの公式イベント「DAY OUT WITH THOMAS」。10周年を迎えた2023年のスケジュールを確認してみよう。

注目のイベントの内容は?

新たな試みとしては、7~9月にかけての3日限定ではあるが、これまでにない形できかんしゃトーマス号とバスのバーティーの特別運転を行う。今まで体験できなかった風景や雰囲気を楽しめる特別運転になるとのことで、詳細は4月下旬をめどに発表とのこと。どのようなサプライズとなるか楽しみだ。

トーマスの仲間たちは千頭駅構内で待っている
きかんしゃトーマス号を中心としたツアーは、さまざまなバリエーションがある。気に入ったものを見つけて家族そろって楽しみたいもの。列車が走っていない区間はバスがフォローしている。たまには、車の運転を忘れて、のんびり寛いでみよう。

大井川鐵道のきかんしゃトーマス関連サイト、イベント詳細&ツアー申込など

 

レトロな汽車旅も魅力な大井川鐵道

2022年復帰したC10形蒸気機関車
大井川鐵道といえば、きかんしゃトーマスだけではない。黒光りした蒸気機関車がけん引する茶塗りの旧型客車によって編成された列車こそ、昭和の鉄道を懐かしむレトロな汽車旅の再現であろう。とりわけ、3月後半は家山付近での線路際の桜が満開となる。数多くのSLやEL(電気機関車)けん引の臨時列車が運転されるので、汽車をからめた花見を満喫したいものである。
家山駅付近の桜並木は見事で絵になる風景だ
現在の大井川鐵道は、金谷~家山間の運転である。家山駅には転車台がないので、SLは方向転換ができず、家山から新金谷へ帰るときはバック運転となっている。そんな中、3月下旬から4月上旬にかけての16日間に運転される「かわね路14号」は、家山から新金谷に向けてSL正面運転を行う。新金谷から家山までは、ELが列車をけん引し、SLは最後尾に連結されて到着するのだ。面白い企画だと思う。

大井川鐵道を走るSL列車についての運行情報など
 
工夫を凝らしたレトロな列車が行き交う大井川鐵道に、2023年も目が離せない。
 
取材協力=大井川鐵道
(c)  2023 Gullane (Thomas) Limited.


【おすすめ記事】
観光列車「THE ROYAL EXPRESS」北海道クルーズ 、2023年の夏は最北の地へ
2023年デビューで注目の鉄道「新型車両」3選! “宇宙船”や次世代型路面電車、豪華な観光特急も
明治期に活躍した古典「SL2109号機」 2023年も元気に日本工業大学で展示運転開始!
JR九州で活躍中“現役最古”の人気SLが引退を表明、修復作業の困難さが理由
静かに消えていったJR「フルムーンパス」 40年以上の歴史に幕
 
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『トラペジウム』がキラキラしているだけじゃない、新感覚のアイドル映画になった7つの理由

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた