3月8日は、女性たちによる参政権運動などを起源とし、1977年の国連総会で議決された「国際女性デー」。All About編集部では、「フェミニズム」に関するアンケート調査を実施しました。同調査は、全国の10〜70代の男女500人を対象に、インターネット上で実施(調査期間:2023年2月13〜14日)。今回は、回答者500人から得た、普段の生活で「男女格差」を感じる場面についてのコメントを紹介します。
「責任のある仕事を任せられない」職場で格差を感じる女性の声
まず、職場において「男女格差」を感じるという女性のコメントが多く寄せられました。「同じ営業をしていても女だからと馬鹿にされることや、高圧的な態度を取られることが多い(39歳女性)」
「仕事で企業に経営陣に対してプレゼンする際、本当に男性ばかりだなあと思います(57歳女性)」
「同じような仕事をしても、男性と同じように扱われない。責任のある仕事をなかなか任せてもらえない(48歳女性)」
など、重要な仕事は男性が任される場面が多いとの声もありました。
また、
「会社で男性社員が買ってきたお土産を事務職の女性社員が配らされるときが一番意味がわからない(32歳女性)」
「お茶くみや接客を頼まれるのは女性だけ(38歳女性)」
など、いまだに「お茶くみは女性の仕事」という風潮がある職場もあるそうです。
妊娠をしたら「仕事か家庭かの選択」は女性だけ?
働き方については、「女性が妊娠したら仕事か家庭かの選択をしなきゃいけないが、男性はしなくていい気がする(30歳女性)」
「共稼ぎのご夫婦でも、子供が体調を崩して会社を休むのは母親なとき(49歳女性)」
「夫がフルタイムで働けて正直羨ましい。私は以前夫に外で稼いできている人に言う言葉か? と言われたこともある。でも、実際私がフルタイムで働いても業種的に(女性が多い業種)夜勤までしても夫の収入には追いつかない(31歳女性)」
など、妊娠後に「仕事か家庭か」の選択を迫られるのは女性だけであることに疑問の声も。
さらに、
「育休は、2人の子供なのに母親が主で取ることが当たり前とされていること(36歳女性)」
「男性の育休取得率の低さを考えると、まだまだ子育ては女性がやるものという認識が多い気がしてます。そういう認識自体が格差なのかと思います(34歳女性)」
「女の人は産休でや育休で長く休めたり、子供の体調で休みを多くとれるが男の人がそれをやろうとするとすごい目で見られる(39歳女性)」
など、男性の育休取得率の低さを裏付ける“根強い風潮”を感じるとの声もありました。
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※回答者のコメントは原文ママです
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