マイメログッズ「販売中止」に137人が賛否。“ジェンダー表現”の物議に「息苦しい世の中」の声も

「女の敵は、いつだって女なのよ」などの台詞がジェンダーバイアス(性的偏見)を助長しかねないとの批判を受け、突如販売中止となった「マイメロディ」商品。All About編集部は全国137人を対象に、今回の「販売中止」についての賛否を問いました。(画像出典:Twitter)

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2022年1月18日からライフスタイルブランド「ITS’DEMO」での販売が予定されていた、テレビアニメ『おねがいマイメロディ』(テレビ東京系)のキャラクターグッズが、突如販売中止になりました。その理由は、グッズに記載されていた「女の敵は、いつだって女なのよ」「男って、プライドを傷つけられるのが一番こたえるのよ」といったキャラクターの“名言”が、ジェンダーバイアス(性的偏見)を助長しかねない不適切な表現であると、SNS上で異議が唱えられたことでした。

そこで、All About編集部では、全国137人を対象に、今回の「マイメロディ」商品の販売中止とジェンダーに対する考え方について、アンケート調査を実施(調査期間:1月22~24日)。今回は、キャラクターグッズ「販売中止」の賛否とその理由についてご紹介します。
 

「マイメロディ」商品の販売中止に「賛成」はわずか4.4%


今回、『おねがいマイメロディ』のキャラクターグッズが「販売中止」になったことに、「賛成」と回答した人は4.4%、「反対」が56.2%、「どちらでもない」が39.4%でした。
 

販売中止に“賛成”派の声「価値観の押しつけは良くないと思う」

商品の販売中止に「賛成」と回答した人からは、「あまり価値観の押しつけは良くないと思うから(30代男性)」「誰から見ても格言になるのなら良いけど、男はこうだとか女はこうだとかってさすがに言い過ぎ? と思った(50代女性)」「私も、キャラクターの名言が性的偏見を助長しかねないと思った(40代男性)」などの理由が寄せられました。
 

販売中止に“反対”派の声「言葉狩りのよう」「生きづらくなってしまう」

一方、商品の販売中止に「反対」と回答した人からは、「過剰に反応しすぎだと思う(50代男性)」「言葉狩りのような気がして気分が悪い(20代男性)」などの声が上がりました。また、「重箱の隅をつつくような指摘を感じ、ジェンダーバイアスに反対している人が全員そのような考え方をしていると思われてしまう(20代女性)」など、一部の人の意見が、全体の印象となってしまうことを懸念する声も。
 

「企業は配慮し過ぎ」「SNSの意見に左右されすぎ」の声も

さらに、「反対」派の回答者からは、「一部の過激なジェンダー論を展開する人々に対して、企業は配慮し過ぎている(40代男性)」「多様な考えがある中で、販売休止するほど騒ぐことなのかと疑問に思ったので。買いたい人、買いたくない人、それぞれの価値観で選べばよいことだと思う(30代女性)」「一部のクレーマーの声に反応してすぐ対応するのは企業としてどうなのかと思います。実際、販売中止を受けて残念がる人達もSNSで多く見受けられました(40代男性)」など、販売中止を決めた企業の判断に疑問や不安を抱く声もありました。
 

「みんな平等」の捉え方が、逆に「息苦しい世の中」に?

また、「一部の方の『不快感』に、必要以上に怯える昨今の異様な風潮には、個人的に違和感を感じている。いわゆるポリコレの流れによって、『誰も傷つけない』と言う、一見美しい大義名分に隠された抑圧と攻撃は、結果、発信者を傷つけるダブルスタンダードではないかと思う。非常に稚拙(40代女性)」などの厳しい意見も。

さらに、問題となったマイメロディママの“名言”について、「ジェンダーバイアスを助長していないと思うから。深読みをしすぎていると思う(20代女性)」「過度な性的偏見であり、表現の自由を侵害していると感じている(50代男性)」など、過剰反応こそが「差別的」とのコメントも集まりました。

今回の件で、最も傷ついた人は誰だったのでしょうか。「販売中止になった経緯がいろいろあると思います。作ってしまって販売できない業者とグッズを楽しみにしていた消費者が一番の被害者だと思います(30代女性)」とのコメントもありました。

さらに「販売中止」に「どちらでもない」と回答した人からは、「大量の廃棄処分が見込まれるのでジェンダーとは別件ですが環境に悪いと思ってしまうから(30代女性)」など、違った切り口からの声も多く寄せられました。


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