販売価格の決め方や、値下げ交渉への対応は?
川崎:販売価格はどのように決めていますか?
コグレさん:メルカリに出品する際に相場が表示されるので、それを参考にすることもあります。しかし相場には幅があるので、自分が出品するものと同じ程度の使用感がある出品物と合わせるようにしていますね。メルカリには値下げ交渉もありますし、相場よりも少し高めに設定しておいて、売れなければ少しずつ下げていくこともあります。
川崎:値下げ幅はどのくらいが多いのでしょう?
コグレさん:これまでの経験では、1~2割がほとんどです。ただ、中には「そんなに?」と思うような金額で交渉してくるユーザーもいます。半額での交渉はほぼないですが、自分の想定金額まで下げた金額から「さらに値下げを!」となるとちょっと……。
値下げ交渉は「ほとんど断る」
川崎:強烈な値下げは別として、値下げの依頼は断ることもありますか?
コグレさん:ほとんどの場合、断りますよ。例えば4万円のスマホで5000円の値下げの依頼が来たら、その場では断ります。そして1000円ほど下げて、「この金額でよければ購入してください」というようにします。値下げ交渉をしてきた人の中には、価格が下がればラッキー程度に思っている人もいますからね。
少し価格を下げると、横からサクッと買われてしまうこともあります。そうなることを、虎視眈々(たんたん)と狙っている人もいるんだなと思います。僕の感覚では、ほとんどのユーザーは値下げ交渉をしないで、自分が納得できる商品があればその価格で買っているように思いますね。もちろん売る物によって異なるので、もしかしたら交渉を受けやすい商品が存在するのかもしれません。
川崎:中古スマホはどんな人が買っていると思いますか? 業者では? と思う人もいますか?
コグレさん:う〜ん、それはなんとも言えないですね。でもメルカリを使っていて思うのは、本当にいろいろな人がいるということです。例えば子どもが学校に入学をすると親も保護者同士の付き合いが増えるなど人間関係や世界が広がりますが、メルカリでも同じなんですよね。取引相手が日本中にいて、それぞれ考え方も違います。だから、自分の常識だけで考えない方がいいとは思いますね。
実際に、自分では考えもしなかった物がメルカリでは取引されていますよね。例えば片方だけの靴とか。自分では売買しようと思わないものでも、他の人にとっては欲しい物、売りたい物になるわけですから、自分の経験や知識、常識を超えた部分もメルカリにはあるとは感じます。
クレームを防ぐには購入者の期待値を上げないことが大切
スマホをメルカリで売るときには、購入者の期待値を上げないことを心掛けているコグレさん。高く売るよりもクレームを受けないことを重視しているそうです。メルカリを利用する人にはそれぞれ目的がありますが、このような考え方を取り入れると、気持ちいい取引が可能となるのでしょう。
次の記事では、メルカリでスマホを買う場合のコツを教えていただきます。
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