今回はジブリアニメの不朽の名作『天空の城ラピュタ』から、「ラピュタパン」を再現! ホームベーカリーでパンから作ってみました!
宮崎駿監督が脚本から手掛けた大人気アニメ
『天空の城ラピュタ』は、宮崎駿監督が脚本から手掛けたオリジナルのアニメーション映画。軍の特務機関員・ムスカ大佐によって捕らわれていたシータは、海賊・ドーラ一家の襲撃を機に飛行船から飛び降ります。彼らの狙いは、シータの亡き母の形見である飛行石のペンダント。空に浮かぶ伝説の島「ラピュタ」に行くことを夢見て鉱山で働く少年・パズーは、青い光を放ちながら降りて来たシータを助けたことをきっかけに彼女を守り、一緒にラピュタを目指すことになる……という壮大な冒険ファンタジーです。
本作ではドーラが豪快にかぶりつくお肉や、シータが作る大鍋のシチューなどおいしそうな料理が出てきます。中でも人気なのが「ラピュタパン」と親しまれている、目玉焼きのせ食パン。
飛行石を狙うドーラたちを鉄橋で出し抜いた後、おなかペコペコのシータの前にそっと出されたのが、パズーが朝ごはんにと用意していた「ラピュタパン」。茶色がかった小ぶりのパンに、半分にカットされた目玉焼きがドンと乗っています。この上なくシンプルですが、卵の黄身の鮮やかさが目を引き、思わずゴクッと喉を鳴らしてしまうようなシーンです。
まずは市販のパンで「ラピュタパン」を作ってみた
再現するに当たり、まずは身近なスーパーで購入できる食パンで1番近そうな「Pasco 麦のめぐみ 全粒粉入り食パン」をチョイスしてみました。目玉焼きをのせてみると……似ているのですがどうも個人的にしっくり来ず。映画ではもう少しパンに厚みがあり、さらに目玉焼きの端がはみ出るほど小ぶりなんですよね。そこで自宅にあるホームベーカリーで、映画により近い食パンを作ってみることにしました。
使用したのは富澤商店「パン用全粒粉(日清製粉)」。この粉100%でも作ってみたのですが、映画のパンよりも色が濃い仕上がりに……。さらに1斤だと映画のように小ぶりにならないので、今回は一般的な強力粉と50%ずつの配合にし、半斤に調整してみました。自信作です!
天空の城ラピュタの『ラピュタパン』再現レシピ
■材料
<パン半斤分>
・パン用全粒粉(細びき):75g
・強力粉:75g
・砂糖:8g
・塩:3g
・インスタントドライイースト:2g
・バター:5g
・水:100mL
・牛乳:30mL
<目玉焼き>
・卵:1個
・サラダ油:小さじ1
・塩:少々
■作り方
1:パンはホームベーカリーの説明書通りに作ります。ケースに材料を入れ、全粒粉コースでスイッチオン! およそ5時間で焼き上がります。
2:焼き上がりました! ケースから取り出し、粗熱が取れたら映画のように厚めにスライスします。
ほんのり茶色がかった、小ぶりのパンが完成しました!
ちなみに1斤サイズで焼いたものがこちら。明らかに大きいですね……。続いては目玉焼き! ラピュタパンのようなきれいな形にするためには、多少のコツがあります。
目玉焼きは水を使わずじっくりと
3:卵は産んでから時間がたつと、白身の部分がサラサラになってしまいます。できる限り、買ってきたばかりの新鮮なものがおすすめ。フライパンに割り入れるときは、1度器に移してからそっと縁のあたりに流し入れると、白身が飛び散らずに済みます。
4:卵を入れたら、弱火~中火で3分焼き、さらにふたをして3分焼きます。卵の表面をできるだけ鮮やかな色味にするため、水は加えません。3分たったら火を止め、ふたをしたまま余熱で3分置きます。すると流れ出ない程度の半熟具合に。固焼きにする場合は5分以上置きましょう。
目玉焼きを半分にカットし、パンにのせたら完成です! ちなみに……。
映画のシーンを参考に目玉焼きを切ってみたところ、このようなバランスになりました。それでいいのかパズー。
全粒粉の香ばしさと、卵のおいしさがダイレクトに伝わるラピュタパン。ぜひ作ってみてくださいね!
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