意外と知らないグルメのひみつ 第15回

地球屋のおじいさんの味…! 『耳をすませば』の「鍋焼きうどん」を再現した簡単レシピ【ジブリ飯】

甘酸っぱい青春映画の名作、スタジオジブリのアニメ『耳をすませば』から「鍋焼きうどん」を再現してみました! 2022年10月、2人の10年後を描いた続編が実写化された本作。寒い日にぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

ジブリ作品で印象的な、食べるシーン。劇中に登場するのは、ラーメンやうどん、目玉焼きなどありふれた料理が多いのですが、ふわりと立ちのぼる湯気や半熟卵のとろけ方などが見事に表現されており、観客の食欲をそそります。
 


今回は、『耳をすませば』に登場した「鍋焼きうどん」を再現! 2022年10月に、物語の続編となる実写化作品『耳をすませば』が劇場公開されたことでも話題を集めています。

味付けは白だしのみ! 主人公・月島雫が地球屋で食べた「鍋焼きうどん」の簡単レシピを紹介します。

 

中学生の淡い恋と成長を描いた青春映画の名作

画像出典:(c)1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

『耳をすませば』は、1989年に少女漫画誌『りぼん』(集英社)で連載されていた柊あおいさん作の青春ラブストーリー。それぞれの夢を追う中学生の少年少女が出会い、惹かれ合いながら成長していく物語で、1995年にスタジオジブリがアニメ映画を公開。2022年10月には、10年後の2人を描いた実写映画も公開になりました。
 
画像出典:(c)1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

主人公は、本が好きで、作家を夢見る中学3年生の月島雫。図書館の本の貸出カードにいつも名前がある「天沢聖司」が気になっています。実際に会った聖司は同級生でしたが、嫌みを言ってくるような人で、印象は最悪! でも実はバイオリン職人を目指しており、彼を知るうちに次第に惹かれていく……というストーリーです。
 
画像出典:(c)1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

「鍋焼きうどん」が登場するのは物語の後半。雫が通うアンティークショップ「地球屋」の店主であり、聖司の祖父でもある西老人に、初めて書いた小説を読んでもらうシーンです。おじいさんがその苦労をねぎらい褒めますが、実力不足を自覚していた雫は恥ずかしさもあり泣いてしまうんですよね。
 
そんな雫におじいさんが振る舞うのが、鍋焼きうどん。具材はあまりはっきりとは見えないのですが、映画の通り、1人用の土鍋で実際に作ってみましょう!
 

『耳をすませば』の「鍋焼きうどん」再現レシピ


■材料(1人分)
・ゆでうどん(チルド):1袋
・かまぼこ:6cm程度
・ニンジン:6cm程度
・ほうれん草:1束
・卵:1個
・白だし:40mL
・水:210mL
 
・1人用土鍋(17cm)
 
■作り方
今回、ニンジンとほうれん草は煮崩れや変色防止のために別ゆでにしましたが、うどんと一緒にゆでてもOKです

1:ニンジンは2cm程度の厚さに3枚切り、星型に抜く、または切っておきます。ほうれん草はサッとゆでて食べやすい大きさに切ります。かまぼこは2cm程度の厚さに切ります。
 

2:土鍋に白だしと水を入れ、沸騰しない程度に温めます。
 

3:うどんを袋から出して【2】に入れ、ふたをします。グツグツしてきたら弱火にし、時々ほぐしながら3分ほどゆでます。
 

4:卵を割り入れてまたふたをし、1分ほど煮込みます。
 

5:【1】の具材を並べ入れてふたをし、さらに30秒ほど温めたら完成! 火を消し、ふたを開けずに食卓へ運びます。
 

暖炉を前に、おじいさんと雫が向かい合って食べる鍋焼きうどん。ニンジンを星型にしたのは雫を元気づけるためかな……と思うと、おじいさんの温かな愛情が感じられますね。

今回は具材の色味を生かすため白だしを使いましたが、好きなだしを使ったり、めんつゆにしたりなど好きな味付けで楽しめます。寒い日にぜひ作ってみてはいかがでしょうか。


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