パナソニック エアーマイスターの福田風子さんは、冬場に部屋を暖めつつ効率的に換気や加湿をする方法について、それぞれ3つずつポイントを紹介しています。
暖房はつけたまま? 適切な換気方法
1. 暖房はつけたままで換気し、開ける窓の場所に気を付ける
暖房時に換気する際、暖房は切らずに窓を開けるのがおすすめ。エアコンは立ち上がりのときが最も負荷がかかるため、換気により室温が大幅に下がると、元の快適な温度に戻すために電力を消費してしまうといいます。
同時に気をつけたいのが開ける窓の場所。エアコンが冷たい空気を吸うと、「部屋が暖まっていない」と感知してパワーを上げて運転してしまいます。できるだけ離れた窓を開け、エアコンに冷たい外気を直接吸い込ませないようにすると、節電につながるとのこと。暖かい空気は上がっていくため、風向きは足元に向けるのがおすすめということです。
2. 換気は、1時間に5分〜10分ほど×2回を目安に
冬場の窓開け換気は、時間や窓の数など条件によっても変わるものの、「1時間に5〜10分×2回を目安に」とされています。寒さや電気代が気になる場合は、部屋の温度低下を抑えるため、「1時間に2.5分×4回」など、短時間で回数を上げる方法を取っても良いということです。
3. 冬の結露対策としても換気が効果的
結露の正体は室内の空気に含まれた水分。空気は温度が高いほど水分を蓄えられるので、暖房で暖められた室内の空気が壁や窓ガラスで冷やされて水分を蓄えることができなくなり、水滴が発生するのです。換気で定期的に空気を逃がすことで結露を避けることができるとしています。
置く場所が重要に? 加湿機の効果的な使い方
1. エアコンの風の通り道になる場所に置く
加湿された空気を風に乗せて行き渡らせるイメージで、加湿機から吹き出す空気にエアコンの風が当たる場所に置くのが良いとしています。湿度センサーの誤認を避けるため、加湿機本体にエアコンの風が当たることがないように設置するように注意する必要があるとのこと。
加湿空気清浄機は、エアコンの風とぶつかってしまうと空気の循環の妨げとなってしまうため、ぶつからないよう対面や対角線の壁に置くのがおすすめ。加湿機の場合はエアコンの下に置くと効果的ということです。
2. 超音波式やスチーム式は床に直接置かない
低温の空気は含める水分の量が少なく、下にたまりやすい性質があります。加湿機を低い位置に設置すると、湿度センサーが高い湿度を検知した場合にうまく働かない場合もあるとのこと。水を超音波によって霧状にして噴出する超音波式や、ヒーターで水を加熱し蒸気を出すスチーム式の場合、水の粒子が大きく下に落ちやすい点からも、床に置くのは避けた方が良いといいます。製品ごとに適した置き場所は取扱説明書にも記載されているので、設置前に目を通しておいた方が良いとしています。
3. 結露防止のために窓から離す
加湿された空気が窓に当たると、冷やされて結露になってしまいます。気密性の高い住宅では窓と室内の寒暖差が出やすいため特に注意が必要です。水の粒子が大きい超音波式の場合、家具の近くに置いてしまうと、湿気によって傷んだり、水道水のカルキによって白く汚れたりすることもあるとのこと。購入の際は、加湿機の方式も合わせて検討するのが良いとしています。
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