世代間の分断!? 日本人メンバーの活躍!? 3年ぶりのK-POPイベントで見えた、ファンとアーティストの変化とは【K-POPゆりこの沼る韓国】

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったトピックについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。#4は直近のK-POPイベントに参加して気付いた「ファンの変化」や「日本人K-POPアイドルの増加」をテーマにお届けします。

NCT、LE SSERAFIM、IVEにKep1er……もはや日本人メンバーは”特別な存在”にあらず、日本人グループも活躍する時代

矢野:確かにNCTやENHYPEN、LE SSERAFIM、IVEにKep1er……。むしろ日本出身メンバーが居ない方が少数派では? と思える状況ですね。    
 

写真:アフロ
写真:アフロ ENHYPEN「左からSUNGHOON、JAY、NI-KI(日本出身)」


ゆりこ:積極的に外国人メンバーを入れようとする動きは10年以上前からありますが、以前はもっと「外国人である」ということが強調されていたように思います。つまりそういう担当でキャラといいますか。でも今は、もう少しフラットになじませているというか、仲間として自然に存在している。

矢野:珍しい存在では無くなったっていうのもあるのかもしれません。あとKCONに出演していたJO1とINIってほぼ日本人で構成されていますよね。そういったグループの登場も興味深いなって思っています。    

ゆりこ:INIには中国出身のメンバーもいますが、彼以外はみんな日本人です。KCON会場でJO1のペンライトを持っているファン、たくさんお見かけしましたよ。3日目にはNiziUも出演していましたね。もはやどこの国の人だとか、K-POPなのかJ-POPなのかとか、そういった部分もシームレスなんだなと。K-POP自体がアーティストの「国籍」「本拠地」によるものではなく、「ジャンル」というか「世界観」になっている。そんなことを感じましたね。

矢野:わざわざ「多国籍グループ」っていうキャッチコピーをつけることにも違和感が生まれてきたような……。日本人メンバーがもはや珍しい存在ではなくなっていること、そしてファンたちが世代や性別にとらわれることなくフラットな関係で応援している。これらは2022年のK-POPを象徴する姿なのかもしれないですね。

>次の連載を読む
 

【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。

編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやメンズファッション記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)。
 

【参考】
※:プレスリリース
 

【おすすめ記事】
連載#1 BTS・RMの発言から考える、K-POPアイドルの「働き方改革」と「ソロ活動」
連載#2 BTSのライブ会場まで一変させちゃう最強ツール!? K-POPファンの「賢いSNS生活」
入隊は芸能人生にはマイナス!? BTSの入隊に見る韓国芸能界「兵役免除」のリアル
梨泰院「群集事故」で揺れる韓国。責任のなすりつけ合い、SNSでの魔女狩り……梨泰院惨事の経緯を解説
「実は高学歴」と知って驚いたK-POPアイドル 3位 JIN(BTS)、2位 チャンミン(東方神起)、1位は?

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    深刻な男女賃金格差から「港区活動」を“就職先”にする危険性。港区女子になれなかった女子大生の末路

  • ヒナタカの雑食系映画論

    草なぎ剛主演映画『碁盤斬り』が最高傑作になった7つの理由。『孤狼の血』白石和彌監督との好相性

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応