手取り9万円。既婚子どもありでデータ入力のアルバイトをする40代男性(徳島県在住)が語る暮らしのリアルをご紹介します。
「今のところはなんとか生活できています」
All About編集部のアンケートで、現在の生活について以下のように語ってくれました。
「年収は低いので生活自体はあまり楽ではありません。しかし、家族の病気等で休みをもらうことが多く、その時に融通がきく職場なので助かっています。正社員になれば残業や休日出勤、出張等が発生して家族を優先できなくなるので現時点でこれ以上の仕事量(勤務時間等)を増やすことは考えていません」
世帯年収については「100万円」と回答。自分の収入だけで家計を支えているにもかかわらず、家族の看病のために仕事も増やせないという男性。それで生活できるのか不安になりますが「世帯年収が低いおかげで年金等の免除や子どもの就学支援もあります。また低所得者向けの補助金が国や県、市町村からもいくらかもらえているので今のところはなんとか生活できています」とのこと。
とはいえ、やはり不安はよぎります。「年収が低いので年金免除や子供の就学支援などがもらえて生活費の補填ができていますが、根本的な収入不足はやはり常に不安になります。病気の家族をサポートするためには正社員になることもできず、別のバイト等もできそうにないです。今のところは症状が安定していますが、病気が悪化して入院することになれば今のパートタイマーの仕事も続けられるかどうかわからなくなり、安定した収入が維持できなくなります。そうなるとすぐにお金が無くなってしまうので非常に不安です」と、安心できない日々が続いている様子。
「ここ最近は毎年最低賃金が上がってきているので、月々の手取りが少しでも増えると助かります。また時々話題になるベーシックインカムが実現すれば無理に働く必要が少しでも下がるか、今のパートの仕事プラスベーシックインカムの収入で生活が維持できるようになると安定した生活が維持できるようになると考えています。どこかの党が国会に提出してくれないかと希望しています」と、国の施策に期待を寄せる男性。
節約術も伺ったところ「携帯電話のキャリアを格安スマホに切り替えています。食費を節約するために田舎から時々お米や野菜をもらっています。映画やコミック等を買うと娯楽費がどんどん増えるのでTSUTAYAのコミック定額プランやAmazonプライム・ビデオなどのサブスクリプションサービスに入ることで必要以上に娯楽費が上がらないように工夫しています」と答えてくれました。
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