9月24日は畳の日!
冬の衣替え前に畳の掃除をしてもらうため、清掃の日である9月24日に、全国畳産業復興会によって制定されました。
今回は「畳」と「帖」の違い、「家の畳」と「柔道場の畳」の違いなど、「違いの分かる人」になれる畳の豆知識をご紹介します!
畳はかつて本当に畳んでいた
畳とは、板状の芯にイグサで織って作った敷物を張り付けて作る日本の伝統的な床材であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
その語源は、畳むことから。実は、かつての畳は、むしろやゴザなど薄い敷物の総称であり、使用しないときは畳んで、部屋の隅に置いていました。
平安時代に入ってから厚みが加わってクッションのような使い方になり、室町時代の書院造の登場によって、部屋全体に敷き詰めて使うようになりました。
「畳」と「帖」の違い
敷き詰めるようになってからは、畳の枚数が部屋の広さを示すものとして使われるようになりました。
かつては畳のサイズで年貢が変わったため、関西で多い「京間」(955mm×1910mm)、静岡より東に多い「江戸間」(880mm×1760mm)など、さまざまな寸法の畳があります。
また、畳に合わせる「畳割り」ではなく、江戸時代から主流となった柱に合わせる「柱割り」では、畳の枚数や、柱の寸法によって畳の寸法が違ってきます。
このような畳の違いによる誤解を防ぐため、また洋室を図る単位としても使えるよう、近年では「畳」に変わって、元々は屏風などを数えるときに使っていた「帖」を使うようになりました。
1帖の広さは1.62平米以上と、「不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則」によって定められています。
「家の畳」と「柔道場の畳」の違い
テレビなどで柔道を観戦していると「あんなに強く体を畳に打ち付けて大丈夫なのか」と思ってしまいますが、家の畳と柔道場の畳は違います。
柔道場の畳は、イグサではなく、表面には畳に模したポリマー素材、中にもウレタンなどでクッション性を持たせているものが一般的です。
あの豪快な技の数々は、柔道場の畳あってこそ。家の畳だと体を痛めてしまうので、観戦してテンションが上がっても、決しておうちでは真似しないようにしましょう。
洋室で暮らしていると、無性に恋しくなる畳。リフォームなどの際は、検討してみてはいかがでしょうか。
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